PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午前 第10問

理学療法評価学第47回午前

第47回 理学療法士国家試験 午前 第10問(理学療法評価学)の正答は 3 です。本例はADLが自立し家事も行えている一方で、下り坂で足を止められず前方へ転倒する(突進現象と姿勢反射障害)症状が出現しています。

問題
50歳の男性。Parkinson病。4年前から右足のふるえが出現し、抗Parkinson病薬を服用している。ADLは自立し、家事を行うことはできているが、作業に時間がかかるようになった。最近、下り坂の途中で足を止めることができず、前方へ転倒するようになったという。Hoehn & Yahrの重症度分類のステージはどれか。
  1. 1. Ⅰ
  2. 2. Ⅱ
  3. 3. Ⅲ
  4. 4. Ⅳ
  5. 5. Ⅴ

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — Ⅲ

本例はADLが自立し家事も行えている一方で、下り坂で足を止められず前方へ転倒する(突進現象と姿勢反射障害)症状が出現しています。姿勢反射障害があり、かつ介助を要さず日常生活が自立している段階はHoehn & Yahrの重症度分類ステージⅢに相当します。


【各選択肢の解説】

1.
❌ 誤り。症状が一側性にとどまり、機能障害はあってもごく軽度の段階。本例は姿勢反射障害と転倒があり合致しない。
2.
❌ 誤り。両側性の症状はあるが姿勢反射障害がない段階で、日常生活や職業にやや不便が生じる程度である。本例は転倒が出現している。
3.
✅ 正しい。姿勢反射障害が出現し方向転換や外乱で転倒しやすいが、活動制限はあるものの介助なしで日常生活が可能な段階。本例に一致する。
4.
❌ 誤り。起立・歩行はかろうじて可能だが著明な機能障害があり、日常生活に部分介助を要する段階。本例はADL自立・家事可能で該当しない。
5.
❌ 誤り。介助なしではベッドまたは車椅子での生活となる最重症の段階である。

【試験対策ポイント】

Hoehn & Yahr重症度分類は数値・介助量とセットで覚えます。

ステージ所見
一側性障害。機能障害は軽微
両側性障害。姿勢反射障害なし
姿勢反射障害が出現。活動制限はあるが日常生活は自立
重篤な機能障害。起立・歩行はかろうじて可能で、日常生活に介助が必要
介助なしではベッドまたは車椅子生活

介護保険ではなく難病医療費助成の対象はYahrⅢ以上かつ生活機能障害度Ⅱ度以上、という制度面の出題もあります。Ⅱ度とⅢ度の境目は「姿勢反射障害の有無」=後方への突進・引き込み試験(retropulsion test)で確認します。

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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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