PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午前 第12問

義肢装具学第47回午前

第47回 理学療法士国家試験 午前 第12問(義肢装具学)の正答は 1 です。写真の義肢は大腿義足で、上面から見たソケットは前後径が狭く内外径の広い四辺形ソケット、そしてソケット遠位端(膝継手のすぐ上)には吸着弁(バルブ)が取り付けられています。

問題
義肢の写真(別冊No. 6)を別に示す。使われている部品はどれか。
第47回午前第12問 図
  1. 1. 吸着式ソケット
  2. 2. ターンテーブル
  3. 3. 多節リンク膝
  4. 4. 単軸足継手
  5. 5. ドリンガー足部

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 吸着式ソケット

写真の義肢は大腿義足で、上面から見たソケットは前後径が狭く内外径の広い四辺形ソケット、そしてソケット遠位端(膝継手のすぐ上)には吸着弁(バルブ)が取り付けられています。断端を挿入して弁から空気を排出し、陰圧で懸垂する吸着式ソケットです。


【各選択肢の解説】

1. 吸着式ソケット
✅ 正しい。ソケット遠位端にバルブ(吸着弁)があり、腰ベルトやシレジアバンドなどの懸垂帯を用いていない。断端全面接触で陰圧により懸垂する方式である。
2. ターンテーブル
❌ 誤り。ターンテーブルはソケットと膝継手の間に組み込み、下腿部を回旋させて正座やあぐらを可能にする部品。写真の膝継手上部にはアライメント調整用の接続部があるのみで、回旋装置は付いていない。
3. 多節リンク膝
❌ 誤り。膝継手部の前面像・側面像とも回転軸は1本で、単軸膝継手である。多節リンク膝は複数のリンクが四辺形などを形成し、瞬間回転中心が後方に移動する構造をもつ。
4. 単軸足継手
❌ 誤り。足部側面像では足関節部に軸(ボルト)や継手の分割線がなく、足部は一体成型されている。単軸足継手なら足関節部に軸と前後のバンパーが確認できる。
5. ドリンガー足部
❌ 誤り。ドリンガー足部は足継手部にゴムを用いて底背屈を許す構造をもつが、写真の足部は足関節部に可動部をもたない一体型(SACH足)である。

【試験対策ポイント】

大腿義足のソケットと懸垂方式は写真問題の定番です。

懸垂方式見分け方
吸着式ソケット遠位端にバルブ(吸着弁)。ベルト類なし
非吸着(シレジアバンド・腰ベルト)ベルト・バンドが外部に見える
ライナー+ピンロックライナーと遠位のピン・ロック機構

ソケット形状は、四辺形ソケット(坐骨結節を後方の坐骨受けに乗せる)と坐骨収納型(IRC/ICS:坐骨結節と下枝を内側に包み込む)の2種類を対比して覚えましょう。

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