第47回 理学療法士国家試験 午前 第15問
神経疾患理学療法第47回午前
第47回 理学療法士国家試験 午前 第15問(神経疾患理学療法)の正答は 2 です。右大腿四頭筋がMMT1では膝折れを防げず、これまでは手で膝を押さえて歩いていました。
問題
65歳の男性。4歳時にポリオに罹患し、右下肢麻痺となった。歩行時には右膝を右手で押さえながら歩いていたという。55歳ころから腰痛を自覚するようになり、歩行がさらに困難になったため受診した。体重75 kg(30歳時と比較して20 kg増加)。Danielsらの徒手筋力テストで、右大腿四頭筋と右前脛骨筋とは筋力1である。ポリオ後症候群と診断され、理学療法を行うことになった。理学療法として優先順位が高いのはどれか。
- 1. 自転車エルゴメーターによる有酸素運動
- 2. 右下肢装具を装着しての歩行訓練 ✓
- 3. 右大腿四頭筋の筋力増強訓練
- 4. 四つ這い移動訓練
- 5. 車椅子の導入
正答:2番
次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリで
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:2番 — 右下肢装具を装着しての歩行訓練
右大腿四頭筋がMMT1では膝折れを防げず、これまでは手で膝を押さえて歩いていました。体重増加と加齢で歩行がさらに困難になっているため、装具で膝を支持して歩行の安全性と効率を確保することが最優先です。ポリオ後症候群では麻痺筋への過用(overwork)を避ける方針が原則になります。
【各選択肢の解説】
1. 自転車エルゴメーターによる有酸素運動
❌ 誤り。右大腿四頭筋・前脛骨筋がMMT1では駆動が困難であり、体重管理には有用でも優先順位は低い。実施する場合も低強度・短時間にとどめる必要がある。
❌ 誤り。右大腿四頭筋・前脛骨筋がMMT1では駆動が困難であり、体重管理には有用でも優先順位は低い。実施する場合も低強度・短時間にとどめる必要がある。
2. 右下肢装具を装着しての歩行訓練
✅ 正しい。長下肢装具などで膝の支持性を補えば、手で膝を押さえる代償が不要となり、歩行の安定性が増して腰痛の軽減にもつながる。残存機能を守りながら移動能力を維持できる。
✅ 正しい。長下肢装具などで膝の支持性を補えば、手で膝を押さえる代償が不要となり、歩行の安定性が増して腰痛の軽減にもつながる。残存機能を守りながら移動能力を維持できる。
3. 右大腿四頭筋の筋力増強訓練
❌ 誤り。ポリオ後症候群では、残存運動単位が過大な負荷を受けることで過用性筋力低下が生じる。MMT1の麻痺筋への抵抗運動は症状を悪化させるおそれがある。
❌ 誤り。ポリオ後症候群では、残存運動単位が過大な負荷を受けることで過用性筋力低下が生じる。MMT1の麻痺筋への抵抗運動は症状を悪化させるおそれがある。
4. 四つ這い移動訓練
❌ 誤り。歩行能力が残っている65歳・体重75kgの成人にとって実用性が低く、移動レベルをかえって下げてしまう。
❌ 誤り。歩行能力が残っている65歳・体重75kgの成人にとって実用性が低く、移動レベルをかえって下げてしまう。
5. 車椅子の導入
❌ 誤り。装具による歩行再建をまず検討すべき段階である。安易な車椅子導入は活動量低下・体重増加・廃用を助長する。長距離移動の補助として併用を検討する程度にとどめる。
❌ 誤り。装具による歩行再建をまず検討すべき段階である。安易な車椅子導入は活動量低下・体重増加・廃用を助長する。長距離移動の補助として併用を検討する程度にとどめる。
【試験対策ポイント】
ポリオ後症候群(post-polio syndrome)は「筋力増強より省エネと保護」が合言葉です。
- 病態:急性灰白髄炎から数十年後に、新たな筋力低下・易疲労性・筋痛・関節痛が出現
- 禁忌に近い方針:疲労困憊まで行う高負荷の筋力増強、過度な歩行距離の延長
- 推奨:装具・杖・車椅子などの補助具活用、体重管理、活動のペース配分(energy conservation)、低強度の運動
📗 PTカコモンの学習教材
この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「神経内科学」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。
▶ この範囲のノートを開く全科目セット 850円・買い切り / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
- 📚18年分・約3,595問をスマホでそのまま演習
- 🎯間違えた問題だけ自動でピックアップして復習
- 📈正答率と苦手な科目をグラフで可視化
登録30秒・ずっと無料
スポンサーリンク(広告)