PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午前 第16問

理学療法評価学第47回午前

第47回 理学療法士国家試験 午前 第16問(理学療法評価学)の正答は 3 です。図は台上での長座位(股関節屈曲・膝関節伸展位)です。

問題
4歳の女児。脳性麻痺。座位保持姿勢を図に示す。姿勢の特徴で正しいのはどれか。
第47回午前第16問 図
  1. 1. 片麻痺が疑われる。
  2. 2. 重心は前方に偏位している。
  3. 3. ハムストリングスの短縮が疑われる。
  4. 4. 対称性緊張性頸反射の影響がみられる。
  5. 5. 頸部の立ち直り反応の低下が疑われる。

正答:3番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:3番 — ハムストリングスの短縮が疑われる。

図は台上での長座位(股関節屈曲・膝関節伸展位)です。骨盤が後傾して脊柱は後弯し、体幹が後方に倒れています。股関節を屈曲したまま膝を伸展するとハムストリングスが最大に伸張されるため、短縮があると骨盤が後方へ引かれてこの姿勢になります。


【各選択肢の解説】

1. 片麻痺が疑われる。
❌ 誤り。両下肢はほぼ左右対称に伸展位で投げ出されており、体幹の崩れも一側性ではない。痙直型両麻痺に典型的な両側性の姿勢異常である。
2. 重心は前方に偏位している。
❌ 誤り。骨盤が後傾して体幹が後方へ倒れており、重心はむしろ後方に偏位している。
3. ハムストリングスの短縮が疑われる。
✅ 正しい。長座位で骨盤が後傾し体幹が後方に倒れて脊柱が後弯するのは、二関節筋であるハムストリングスの伸張性低下(短縮)による典型的な姿勢である。SLRテストや膝窩角(popliteal angle)で確認する。
4. 対称性緊張性頸反射の影響がみられる。
❌ 誤り。対称性緊張性頸反射(STNR)は頸部屈曲で上肢屈曲・下肢伸展、頸部伸展で上肢伸展・下肢屈曲を示す。図では頸部はほぼ中間位で、上下肢にこのパターンは現れていない。
5. 頸部の立ち直り反応の低下が疑われる。
❌ 誤り。体幹が後方に傾いているにもかかわらず頭部は正中位で垂直に保たれており、頸部の立ち直り反応はむしろ働いている。

【試験対策ポイント】

長座位の姿勢崩れは「ハムストリングス短縮 → 骨盤後傾 → 脊柱後弯 → 体幹後傾」という連鎖で理解します。

  • 判定法:SLRテスト(背臥位で膝伸展位のまま下肢挙上)、膝窩角(股関節90°屈曲位から膝を伸ばした角度)
  • 対応:ハムストリングスのストレッチ、あぐら座位や椅子座位など股関節屈曲角度を減らす座位設定、骨盤帯サポート
  • 痙直型両麻痺では、ハムストリングス・下腿三頭筋・股関節内転筋の短縮が起こりやすい
「重心の前後」を問う選択肢は、骨盤の傾き(前傾か後傾か)から判断すると迷いません。

📗 PTカコモンの学習教材

この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「理学療法学(評価・治療)」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。

▶ この範囲のノートを開く
全科目セット 850円・買い切り / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
関連

▶ 第47回 全問一覧

▶ 理学療法評価学 の過去問一覧

スポンサーリンク(広告)