第47回 理学療法士国家試験 午前 第26問
理学療法評価学第47回午前
第47回 理学療法士国家試験 午前 第26問(理学療法評価学)の正答は 3 です。Thomas(トーマス)テストは股関節屈曲拘縮を検出する検査です。
問題
Thomasテストが陽性の場合、可動域制限のある部位はどれか。
- 1. 肩関節
- 2. 腰椎
- 3. 股関節 ✓
- 4. 膝関節
- 5. 足関節
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — 股関節
Thomas(トーマス)テストは股関節屈曲拘縮を検出する検査です。背臥位で非検査側の股関節を最大屈曲させて腰椎前弯を消失させたとき、検査側の大腿が床から浮き上がれば陽性で、その角度が股関節の屈曲拘縮角度を表します。したがって可動域制限のある部位は股関節です。
【各選択肢の解説】
1. 肩関節
❌ 誤り。Thomasテストは背臥位で下肢を操作する検査であり、肩関節の可動域はまったく評価しません。
❌ 誤り。Thomasテストは背臥位で下肢を操作する検査であり、肩関節の可動域はまったく評価しません。
2. 腰椎
❌ 誤り。むしろ非検査側の股関節を屈曲させることで腰椎前弯を消失させ、腰椎の代償を取り除いたうえで股関節を評価する検査です。腰椎で代償されると屈曲拘縮を見逃すため、それを防ぐのがこの肢位の目的です。
❌ 誤り。むしろ非検査側の股関節を屈曲させることで腰椎前弯を消失させ、腰椎の代償を取り除いたうえで股関節を評価する検査です。腰椎で代償されると屈曲拘縮を見逃すため、それを防ぐのがこの肢位の目的です。
3. 股関節
✅ 正しい。検査側の大腿が床面から浮き上がる(膝窩が床につかない)ことが陽性所見で、腸腰筋を中心とした股関節屈筋群の短縮=股関節屈曲拘縮を示します。
✅ 正しい。検査側の大腿が床面から浮き上がる(膝窩が床につかない)ことが陽性所見で、腸腰筋を中心とした股関節屈筋群の短縮=股関節屈曲拘縮を示します。
4. 膝関節
❌ 誤り。膝関節の伸展制限を評価するのはHeel buttock distance(踵殿距離)やSLRなどで、Thomasテストの対象ではありません。
❌ 誤り。膝関節の伸展制限を評価するのはHeel buttock distance(踵殿距離)やSLRなどで、Thomasテストの対象ではありません。
5. 足関節
❌ 誤り。足関節背屈制限の評価はSilfverskiöld(シルフバースキョルド)テストなどで行い、Thomasテストとは無関係です。
❌ 誤り。足関節背屈制限の評価はSilfverskiöld(シルフバースキョルド)テストなどで行い、Thomasテストとは無関係です。
【試験対策ポイント】
股関節周囲の代表的な整形外科的テストは組で覚えます。
| テスト名 | 陽性が示すもの |
|---|---|
| Thomasテスト | 股関節屈曲拘縮(腸腰筋短縮) |
| Ely(エリー)テスト | 大腿直筋の短縮 |
| Ober(オーバー)テスト | 腸脛靱帯・大腿筋膜張筋の短縮 |
| Patrick(FABER)テスト | 股関節疾患・仙腸関節障害 |
| Trendelenburg徴候 | 中殿筋の筋力低下 |
Thomasテストで陽性となる代表疾患は変形性股関節症で、屈曲・内転・外旋位の拘縮肢位をとりやすく、見かけ上の脚長差の原因にもなります。
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