第47回 理学療法士国家試験 午前 第27問
理学療法評価学第47回午前
第47回 理学療法士国家試験 午前 第27問(理学療法評価学)の正答は 5 です。Romberg(ロンベルク)試験は開眼時と閉眼時の立位動揺を比較し、閉眼で著明に動揺が増大する場合を陽性とします。
問題
小脳失調で陰性所見になるのはどれか。
- 1. 踵膝試験
- 2. 指鼻指試験
- 3. 線引き試験
- 4. 前腕回内外試験
- 5. Romberg試験 ✓
正答:5番
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解説
■ 正答:5番 — Romberg試験
Romberg(ロンベルク)試験は開眼時と閉眼時の立位動揺を比較し、閉眼で著明に動揺が増大する場合を陽性とします。閉眼で悪化するのは視覚で代償していた深部感覚障害(脊髄後索障害)を意味し、小脳失調では開眼でも閉眼でも動揺の程度が大きく変わらないため陰性となります。他の4つはいずれも小脳性協調運動障害で陽性となる検査です。
【各選択肢の解説】
1. 踵膝試験
❌ 誤り(=小脳失調で陽性になる)。背臥位で一側の踵を対側の膝に乗せて下腿前面を滑り下ろす検査で、小脳障害では軌道が揺れて外れるため陽性となります。
❌ 誤り(=小脳失調で陽性になる)。背臥位で一側の踵を対側の膝に乗せて下腿前面を滑り下ろす検査で、小脳障害では軌道が揺れて外れるため陽性となります。
2. 指鼻指試験
❌ 誤り(=小脳失調で陽性になる)。測定障害(dysmetria)や企図振戦が出現し、目標の手前で止まったり行き過ぎたりします。
❌ 誤り(=小脳失調で陽性になる)。測定障害(dysmetria)や企図振戦が出現し、目標の手前で止まったり行き過ぎたりします。
3. 線引き試験
❌ 誤り(=小脳失調で陽性になる)。2本の平行線の間に線を引かせる検査で、小脳障害では線を越えて行き過ぎる(測定過大)ため陽性です。
❌ 誤り(=小脳失調で陽性になる)。2本の平行線の間に線を引かせる検査で、小脳障害では線を越えて行き過ぎる(測定過大)ため陽性です。
4. 前腕回内外試験
❌ 誤り(=小脳失調で陽性になる)。反復拮抗運動不能(アジアドコキネジア)を反映し、速い回内外の繰り返しがリズムを失って拙劣になります。
❌ 誤り(=小脳失調で陽性になる)。反復拮抗運動不能(アジアドコキネジア)を反映し、速い回内外の繰り返しがリズムを失って拙劣になります。
5. Romberg試験
✅ 正しい(=小脳失調では陰性)。小脳性失調では閉眼による動揺の増大が乏しく陰性です。閉眼で著明に増悪する陽性所見は、脊髄癆・亜急性連合性脊髄変性症などの後索性(感覚性)失調や前庭障害でみられます。
✅ 正しい(=小脳失調では陰性)。小脳性失調では閉眼による動揺の増大が乏しく陰性です。閉眼で著明に増悪する陽性所見は、脊髄癆・亜急性連合性脊髄変性症などの後索性(感覚性)失調や前庭障害でみられます。
【試験対策ポイント】
失調の鑑別は「閉眼で悪化するか」が決め手です。
| 失調のタイプ | Romberg試験 | 代表疾患 |
|---|---|---|
| 小脳性失調 | 陰性(閉眼で大きく変わらない) | 脊髄小脳変性症・小脳梗塞 |
| 感覚性(後索性)失調 | 陽性(閉眼で著明に増悪) | 脊髄癆・ビタミンB12欠乏 |
| 前庭性失調 | 陽性(一定方向へ倒れる) | 前庭神経炎・メニエール病 |
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