第47回 理学療法士国家試験 午前 第52問
整形外科学第47回午前
第47回 理学療法士国家試験 午前 第52問(整形外科学)の正答は 2・4 です。栄養血管が骨の遠位側から近位に向かって逆行性に入る部位は、骨折で血行が断たれて阻血性(無腐性)壊死や偽関節を起こしやすくなります。
問題
骨折部の血流が障害されやすいのはどれか。2つ選べ。
- 1. 脛骨粗面
- 2. 大腿骨頭 ✓
- 3. 坐骨結節
- 4. 手の舟状骨 ✓
- 5. 上腕骨大結節
正答:2・4番
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解説
■ 正答:2・4番 — 大腿骨頭、手の舟状骨
栄養血管が骨の遠位側から近位に向かって逆行性に入る部位は、骨折で血行が断たれて阻血性(無腐性)壊死や偽関節を起こしやすくなります。大腿骨頭は内側大腿回旋動脈由来の関節包動脈が頸部を上行して頭部を養い、手の舟状骨は橈骨動脈の枝が遠位側から進入するため、どちらも骨折で近位骨片が壊死しやすい代表部位です。
【各選択肢の解説】
1. 脛骨粗面
❌ 血流障害を起こしにくい。膝蓋腱付着部で骨膜や周囲軟部組織からの血行が豊富。好発するのはOsgood-Schlatter病で、阻血性壊死ではない。
❌ 血流障害を起こしにくい。膝蓋腱付着部で骨膜や周囲軟部組織からの血行が豊富。好発するのはOsgood-Schlatter病で、阻血性壊死ではない。
2. 大腿骨頭
✅ 血流障害を起こしやすい。関節包内である大腿骨頸部内側骨折では栄養血管が断裂し、大腿骨頭壊死・偽関節をきたす。
✅ 血流障害を起こしやすい。関節包内である大腿骨頸部内側骨折では栄養血管が断裂し、大腿骨頭壊死・偽関節をきたす。
3. 坐骨結節
❌ 血流障害を起こしにくい。ハムストリングス付着部の裂離骨折を起こしても、海綿骨と付着腱からの血行が保たれる。
❌ 血流障害を起こしにくい。ハムストリングス付着部の裂離骨折を起こしても、海綿骨と付着腱からの血行が保たれる。
4. 手の舟状骨
✅ 血流障害を起こしやすい。血管が遠位から入るため、腰部(中央部)骨折で近位骨片が阻血壊死・偽関節に陥りやすい。
✅ 血流障害を起こしやすい。血管が遠位から入るため、腰部(中央部)骨折で近位骨片が阻血壊死・偽関節に陥りやすい。
5. 上腕骨大結節
❌ 血流障害を起こしにくい。腱板付着部で血行が良い。上腕骨で壊死が問題になるのは解剖頸骨折による骨頭壊死。
❌ 血流障害を起こしにくい。腱板付着部で血行が良い。上腕骨で壊死が問題になるのは解剖頸骨折による骨頭壊死。
【試験対策ポイント】
阻血性壊死を起こしやすい骨を4つセットで覚える。大腿骨頭(頸部内側骨折)・手の舟状骨(近位骨片)・距骨(体部・頸部骨折)・上腕骨頭(解剖頸骨折)。加えて月状骨壊死=Kienböck病、大腿骨頭壊死=ステロイド・アルコール・SLEが危険因子。共通するのは「関節包内で骨膜がなく、栄養血管が末梢から逆行性に入る」という構造。骨癒合が遅れるため、術後の荷重開始時期が遅くなる点もリハビリ計画の頻出テーマ。
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