PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午前 第93問

内科学・臨床医学第47回午前

第47回 理学療法士国家試験 午前 第93問(内科学・臨床医学)の正答は 2 です。糖尿病では持続的な高血糖により細小血管が障害されます。

問題
糖尿病で最も眼病変が起こりやすい部位はどれか。
  1. 1. 角膜
  2. 2. 網膜
  3. 3. 視神経
  4. 4. 水晶体
  5. 5. ぶどう膜

正答:2番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:2番 — 網膜

糖尿病では持続的な高血糖により細小血管が障害されます。網膜は細小血管が高密度に分布する組織であり、毛細血管瘤・点状出血・硬性白斑から始まり新生血管・硝子体出血・網膜剝離へ進む糖尿病網膜症が最も高頻度に生じます。糖尿病網膜症は成人中途失明の主要な原因の1つです。


【各選択肢の解説】

1. 角膜
❌ 誤り。角膜は無血管組織であり、細小血管障害の標的にはなりません。糖尿病では角膜知覚低下や上皮障害が起こることはありますが頻度は高くありません。
2. 網膜
✅ 正しい。細小血管が密に分布するため高血糖の影響を最も強く受けます。単純網膜症→増殖前網膜症→増殖網膜症と進行し、糖尿病腎症・神経障害と並ぶ三大合併症の1つです。
3. 視神経
❌ 誤り。糖尿病では虚血性視神経症を起こしうるものの、網膜症に比べればまれです。
4. 水晶体
❌ 誤り。高血糖により糖尿病白内障(水晶体の混濁)は起こりますが、発症頻度は網膜症に及びません。ただし進行が早く若年でも生じる点は特徴です。
5. ぶどう膜
❌ 誤り。虹彩・毛様体・脈絡膜からなるぶどう膜の炎症は自己免疫疾患やBehçet病などが主因で、糖尿病に特徴的な部位ではありません。

【試験対策ポイント】

糖尿病の合併症は「細小血管障害=三大合併症」「大血管障害=動脈硬化性疾患」の2群で覚えます。

  • 細小血管障害=三大合併症:網膜症・腎症・神経障害(「んけい・んぞう」で覚える)
  • 大血管障害:心筋梗塞・脳梗塞・末梢動脈疾患(動脈硬化の促進による)
理学療法上の注意点が国試では頻出です。①増殖網膜症では血圧を上げる運動(強い等尺性収縮・怒責・頭を下げる姿勢)が硝子体出血を誘発するため禁忌、②末梢神経障害があると足の傷や靴ずれに気づかず糖尿病足病変・壊疽に至るためフットケアと足底の視診が必須、③自律神経障害があると運動時に心拍数が上がらず(無自覚性低血糖・無痛性心筋虚血も)、心拍数を運動強度の指標にできないためBorg指数を用いる、の3点です。運動療法の原則は有酸素運動を週3〜5回、食後1〜2時間に行い、インスリン使用中は低血糖に備えて補食を準備します。

📗 PTカコモンの学習教材

この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「内科学」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。

▶ この範囲のノートを開く
全科目セット 850円・買い切り / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
関連

▶ 第47回 全問一覧

▶ 内科学・臨床医学 の過去問一覧

スポンサーリンク(広告)