PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午後 第18問

内部障害理学療法第47回午後

第47回 理学療法士国家試験 午後 第18問(内部障害理学療法)の正答は 2 です。まず最大酸素摂取量を体重当たりに換算する。

問題
56歳の男性。体重70 kg。2型糖尿病と診断され教育入院した。自転車エルゴメーター運動負荷試験を実施したところ、症候限界による最大酸素摂取量は1,225 ml/minであった。医師から最大酸素摂取量の60%強度での運動を実施するように運動処方があった。この患者へ指導する運動量として正しいのはどれか。ただし、1 METは3.5 mlO₂/min/kgとする。
  1. 1. 2 METs
  2. 2. 3 METs
  3. 3. 4 METs
  4. 4. 5 METs
  5. 5. 6 METs

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 3 METs

まず最大酸素摂取量を体重当たりに換算する。1,225 mL/min ÷ 70 kg = 17.5 mL/kg/min。1 MET=3.5 mL/kg/min なので、17.5 ÷ 3.5 = 5 METs がこの患者の最大運動能力である。その60%強度は 5 × 0.6 = 3 METs となる。


【各選択肢の解説】

1. 2 METs
❌ 誤り。5 METsの40%にあたり、処方された60%強度より低い。運動効果が不十分になる。
2. 3 METs
✅ 正しい。最大酸素摂取量17.5 mL/kg/min(=5 METs)の60%は10.5 mL/kg/min=3 METsであり、医師の処方に一致する。
3. 4 METs
❌ 誤り。5 METsの80%にあたり、処方強度を大きく超える。
4. 5 METs
❌ 誤り。これは症候限界に達した最大酸素摂取量そのもの(100%強度)であり、運動処方としては不適切である。
5. 6 METs
❌ 誤り。最大運動能力を上回っており、実施できない強度である。

【試験対策ポイント】

計算の手順を固定して覚える。①mL/min を体重で割る → ②3.5で割ってMETsにする → ③指示された%をかけるの3ステップ。

METsの目安も押さえておく。1 MET=安静座位、2〜3 METs=ゆっくり歩行・軽い家事、3〜4 METs=速歩・階段を下りる、5〜6 METs=軽いジョギング、6〜7 METs=階段を上る。3 METsは「平地をやや速く歩く」程度で、糖尿病の運動療法(中等度の有酸素運動を週150分以上)としても妥当な強度である。

心拍数から強度を決めるKarvonen法とは別物なので、設問がどちらを問うているかを最初に見極めること。

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