第47回 理学療法士国家試験 午後 第19問
内部障害理学療法第47回午後
第47回 理学療法士国家試験 午後 第19問(内部障害理学療法)の正答は 3 です。図は背面からみた肺区域の模式図で、斜線部は左肺(図の左側に「左」と示されている)下葉のうち外側寄りで下方に位置する区域=左外側底区(S9)である。
問題
背面からみた肺区域の模式図を示す。斜線で示す肺区域に痰が貯留している場合の排痰体位として正しいのはどれか。
- 1. 背臥位
- 2. 腹臥位
- 3. 右側臥位 ✓
- 4. 45度前方へ傾けた右側臥位
- 5. 45度後方へ傾けた右側臥位
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — 右側臥位
図は背面からみた肺区域の模式図で、斜線部は左肺(図の左側に「左」と示されている)下葉のうち外側寄りで下方に位置する区域=左外側底区(S9)である。外側底区の排痰は、患側を上にした側臥位(頭低位)で行う。患側が左なので左側を上にする=右側臥位が正しい。
【各選択肢の解説】
1. 背臥位
❌ 誤り。背臥位(頭低位)でドレナージされるのは前底区(S8)である。背面図の外側寄りに描かれた斜線部には適さない。
❌ 誤り。背臥位(頭低位)でドレナージされるのは前底区(S8)である。背面図の外側寄りに描かれた斜線部には適さない。
2. 腹臥位
❌ 誤り。腹臥位でドレナージされるのは上-下葉区(S6、腹部に枕を入れて水平位)や後底区(S10、頭低位)である。斜線部は肺の最外側縁まで達しており後底区ではない。
❌ 誤り。腹臥位でドレナージされるのは上-下葉区(S6、腹部に枕を入れて水平位)や後底区(S10、頭低位)である。斜線部は肺の最外側縁まで達しており後底区ではない。
3. 右側臥位
✅ 正しい。左外側底区(S9)は患側の左を上にした側臥位、すなわち右側臥位をとることで区域気管支が鉛直下向きとなり、重力を利用した排痰ができる。
✅ 正しい。左外側底区(S9)は患側の左を上にした側臥位、すなわち右側臥位をとることで区域気管支が鉛直下向きとなり、重力を利用した排痰ができる。
4. 45度前方へ傾けた右側臥位
❌ 誤り。右側臥位からさらに前方(腹臥位方向)へ傾けるのは、上側になった左肺の後方に位置する区域(上葉の後上葉区S1+2など)の排痰肢位である。
❌ 誤り。右側臥位からさらに前方(腹臥位方向)へ傾けるのは、上側になった左肺の後方に位置する区域(上葉の後上葉区S1+2など)の排痰肢位である。
5. 45度後方へ傾けた右側臥位
❌ 誤り。後方(背臥位方向)へ傾けるのは、上側になった左肺の前方に位置する区域(上葉の前区S3など)の排痰肢位である。
❌ 誤り。後方(背臥位方向)へ傾けるのは、上側になった左肺の前方に位置する区域(上葉の前区S3など)の排痰肢位である。
【試験対策ポイント】
体位ドレナージは「排出したい区域の気管支が鉛直下向きになる肢位をとる」と考えれば暗記量が減る。下葉の各区域は次のとおり。
| 区域 | 排痰体位 |
|---|---|
| 上-下葉区(S6) | 腹臥位(腹部に枕・水平位) |
| 前底区(S8) | 背臥位・頭低位 |
| 外側底区(S9) | 患側を上にした側臥位・頭低位 |
| 後底区(S10) | 腹臥位・頭低位 |
肺区域図の問題では、まず背面図か前面図か、そして左右のラベルを必ず確認する。背面図には下葉(S6・S9・S10)と上葉後方(S1+2)が大きく描かれる。なお頭低位は頭蓋内圧亢進・食後・循環動態不安定例では避けることも頻出。
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