PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午後 第26問

理学療法評価学第47回午後

第47回 理学療法士国家試験 午後 第26問(理学療法評価学)の正答は 3・5 です。バランス評価には「大きいほど良い(能力・保持時間・移動距離)」ものと「小さいほど良い(所要時間・動揺量)」ものがある。

問題
測定値が小さい場合にバランス機能が良好であると判断できるのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 片足立ち保持時間
  2. 2. Functional Reach Test
  3. 3. Timed Up and Go Test
  4. 4. Cross Testによる軌跡長
  5. 5. 静止立位時の重心動揺面積

正答:3・5番

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解説
■ 正答:3・5番 — Timed Up and Go Test/静止立位時の重心動揺面積

バランス評価には「大きいほど良い(能力・保持時間・移動距離)」ものと「小さいほど良い(所要時間・動揺量)」ものがある。Timed Up and Go Test(TUG)は所要時間静止立位時の重心動揺面積は揺れの大きさを測るため、いずれも値が小さいほどバランス機能が良好と判断できる。


【各選択肢の解説】

1. 片足立ち保持時間
❌ 誤り。片脚立位を保てた時間を測る検査で、長いほど良好である。開眼片脚立位時間が15秒未満は転倒リスクが高いとされる。
2. Functional Reach Test
❌ 誤り。立位で上肢をできるだけ前方に伸ばした到達距離を測る検査で、大きいほど良好である。15 cm以下は転倒リスクが高いとされる。
3. Timed Up and Go Test
✅ 正しい。椅子から立ち上がり3 m先を折り返して座るまでの所要時間を測るので、短いほど良好である。13.5秒以上(施設により11秒・20秒)が転倒リスクの目安とされる。
4. Cross Testによる軌跡長
❌ 誤り。Cross Testは重心を前後左右へ随意的に最大限移動させる動的バランス検査で、軌跡長が大きいほど安定域が広く良好と判断する。静止時の動揺検査と逆になる点が引っかけである。
5. 静止立位時の重心動揺面積
✅ 正しい。静止立位で足圧中心が描く軌跡の外周面積(外周面積・矩形面積)で、小さいほど動揺が少なく良好である。閉眼で著明に増大する場合はロンベルグ率の増大として深部感覚障害を疑う。

【試験対策ポイント】

「値の向き」で整理すると即答できる。

大きい・長いほど良好小さい・短いほど良好
片脚立位時間、Functional Reach、Berg Balance Scale(56点満点)、10 m歩行の速度、Cross Testの軌跡長Timed Up and Go、重心動揺の総軌跡長・外周面積、10 m歩行の所要時間

重心動揺検査では静止立位=動揺が小さいほど良い随意的な重心移動課題(Cross Test・Functional Reach)=大きく動かせるほど良いという区別が最大のポイント。Berg Balance Scaleは14項目0〜4点の56点満点で、45点以下が転倒リスクの目安。

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