PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午後 第29問

理学療法評価学第47回午後

第47回 理学療法士国家試験 午後 第29問(理学療法評価学)の正答は 3 です。FIMの移動(車椅子)項目は50 mの移動を基準に採点する。

問題
車椅子で50 m移動できるが、敷居の段差を越えるときのみ介助を要する。このときのFIMの移動項目の得点はどれか。
  1. 1. 6点
  2. 2. 5点
  3. 3. 4点
  4. 4. 3点
  5. 5. 2点

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 4点

FIMの移動(車椅子)項目は50 mの移動を基準に採点する。本例は50 m移動できるが、敷居の段差を越えるときのみ手を貸してもらう。介助量はごくわずかで、本人が75%以上を行っているため、最小介助=4点となる。


【各選択肢の解説】

1. 6点
❌ 誤り。6点(修正自立)は補助具の使用・時間がかかる・安全性への配慮を要するが、介助者が全く手を出さない場合である。段差で介助を受けている本例は該当しない。
2. 5点
❌ 誤り。5点は監視・指示・準備のみで、身体的な接触介助がない場合である。本例は実際に手を貸してもらっている。
3. 4点
✅ 正しい。身体的な介助を受けるが、本人が努力の75%以上を行っている場合が4点(最小介助)。50 mを自力で移動でき、敷居の段差のみ介助という状況に一致する。
4. 3点
❌ 誤り。3点(中等度介助)は本人が50%以上75%未満を行う場合で、介助量がもっと多い状態を指す。
5. 2点
❌ 誤り。2点(最大介助)は本人が25%以上50%未満しか行えない場合で、車椅子では15 m以上50 m未満の移動にとどまる水準である。

【試験対策ポイント】

FIMの採点は「介助者がいるかどうか(7〜6点は介助者なし)」→「本人が行う割合」の順に判断する。

7点=完全自立、6点=修正自立(補助具・時間延長・安全性配慮)、5点=監視・準備、4点=最小介助(本人75%以上)、3点=中等度介助(50〜75%)、2点=最大介助(25〜50%)、1点=全介助(25%未満)

移動項目の距離基準も頻出。50 m以上で7〜5点、15 m以上50 m未満なら最高でも2点、15 m未満は1点。移動は「歩行・車椅子・歩行器」のうち通常使っている手段で採点し、両方使う場合は頻度の高い方を選ぶ。FIMは全18項目(運動13+認知5)で最低18点・最高126点、「している ADL」を評価する点がBarthel Indexとの違いとして問われる。

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