第47回 理学療法士国家試験 午後 第47問
内部障害理学療法第47回午後
第47回 理学療法士国家試験 午後 第47問(内部障害理学療法)の正答は 4 です。インセンティブスパイロメトリ(呼吸練習器)は、視覚的フィードバックを用いてゆっくり深い吸気を持続させ、最大吸気量を高めて無気肺を予防・改善する器具です。
問題
呼吸リハビリテーションで正しいのはどれか。
- 1. ハッフィングは胸郭の伸張を目的とする。
- 2. 横隔膜呼吸は、呼吸補助筋の活動を促進する。
- 3. 呼吸困難時の症状改善には、腹臥位が有効である。
- 4. インセンティブスパイロメトリは長く吸気を持続させる。 ✓
- 5. 口すぼめ呼吸は、呼気よりも吸気を長くするように指導する。
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — インセンティブスパイロメトリは長く吸気を持続させる。
インセンティブスパイロメトリ(呼吸練習器)は、視覚的フィードバックを用いてゆっくり深い吸気を持続させ、最大吸気量を高めて無気肺を予防・改善する器具です。「長く吸気を持続させる」という記述が正しい説明です。
【各選択肢の解説】
1. ハッフィングは胸郭の伸張を目的とする。
❌ 誤り。ハッフィングは声門を開いたまま「ハッ、ハッ」と強制呼出し、気道分泌物を末梢から中枢へ移動させて喀出する手技です。胸郭の伸張が目的ではありません。
❌ 誤り。ハッフィングは声門を開いたまま「ハッ、ハッ」と強制呼出し、気道分泌物を末梢から中枢へ移動させて喀出する手技です。胸郭の伸張が目的ではありません。
2. 横隔膜呼吸は、呼吸補助筋の活動を促進する。
❌ 誤り。横隔膜呼吸(腹式呼吸)は横隔膜の効率的な使用を促し、斜角筋や胸鎖乳突筋などの呼吸補助筋の過剰な活動を抑制して呼吸仕事量を減らします。
❌ 誤り。横隔膜呼吸(腹式呼吸)は横隔膜の効率的な使用を促し、斜角筋や胸鎖乳突筋などの呼吸補助筋の過剰な活動を抑制して呼吸仕事量を減らします。
3. 呼吸困難時の症状改善には、腹臥位が有効である。
❌ 誤り。呼吸困難時には前傾座位(起座位・オーバーテーブルに肘をつく姿勢)が有効です。横隔膜が下がり呼吸補助筋が働きやすくなります。
❌ 誤り。呼吸困難時には前傾座位(起座位・オーバーテーブルに肘をつく姿勢)が有効です。横隔膜が下がり呼吸補助筋が働きやすくなります。
4. インセンティブスパイロメトリは長く吸気を持続させる。
✅ 正しい。最大吸気位で3秒程度息こらえをさせるなど、緩徐で持続的な吸気により肺胞の再拡張を図ります。
✅ 正しい。最大吸気位で3秒程度息こらえをさせるなど、緩徐で持続的な吸気により肺胞の再拡張を図ります。
5. 口すぼめ呼吸は、呼気よりも吸気を長くするように指導する。
❌ 誤り。口すぼめ呼吸は呼気を吸気の2〜3倍長くします。気道内圧を高めて末梢気道の虚脱を防ぎ、動的肺過膨張を軽減します。
❌ 誤り。口すぼめ呼吸は呼気を吸気の2〜3倍長くします。気道内圧を高めて末梢気道の虚脱を防ぎ、動的肺過膨張を軽減します。
【試験対策ポイント】
呼吸理学療法の手技は目的別に整理します。排痰=ハッフィング・咳嗽介助・体位ドレナージ・スクイージング/換気の改善=口すぼめ呼吸・横隔膜呼吸/肺容量の増大=インセンティブスパイロメトリ・深呼吸練習。COPDでは口すぼめ呼吸(呼気延長)、術後無気肺ではインセンティブスパイロメトリ(吸気強調)と、疾患と組み合わせて問われます。呼吸困難時の楽な姿勢は前傾座位が定番です。
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