PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午後 第48問

内部障害理学療法第47回午後

第47回 理学療法士国家試験 午後 第48問(内部障害理学療法)の正答は 4 です。運動時に収縮期血圧が緩やかに上昇するのは正常な生理的反応であり、次の段階へ進んでよい所見です。

問題
厚生省「循環器疾患のリハビリテーションに関する研究」班(平成8年度)に基づいた心筋梗塞の急性期リハビリテーションプログラム進行基準で、次の段階のプログラムに進行してもよい状態はどれか。
  1. 1. 訓練時にめまいが出現した。
  2. 2. 安静時心拍数が140/分であった。
  3. 3. ST上昇型で訓練時のSTが0.4 mV低下した。
  4. 4. 訓練時の収縮期血圧が安静時に比べて10 mmHg上昇した。
  5. 5. 訓練時の収縮期血圧が安静時に比べて20 mmHg低下した。

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 訓練時の収縮期血圧が安静時に比べて10 mmHg上昇した。

運動時に収縮期血圧が緩やかに上昇するのは正常な生理的反応であり、次の段階へ進んでよい所見です。他の選択肢はいずれも急性期心筋梗塞リハビリテーションの中止・進行不可基準に該当します。


【各選択肢の解説】

1. 訓練時にめまいが出現した。
❌ 誤り。めまい・気分不良・狭心痛・強い息切れなどの自覚症状の出現は中止基準であり、次の段階へは進めません。
2. 安静時心拍数が140/分であった。
❌ 誤り。安静時心拍数120/分以上は進行不可の基準です。140/分は明らかに逸脱しています。
3. ST上昇型で訓練時のSTが0.4 mV低下した。
❌ 誤り。心電図で0.1 mV以上のST低下または著明なST上昇があれば中止です。0.4 mVの低下は心筋虚血を強く示唆します。
4. 訓練時の収縮期血圧が安静時に比べて10 mmHg上昇した。
✅ 正しい。運動負荷に伴う軽度の収縮期血圧上昇は正常反応で、次の段階へ進行可能です。
5. 訓練時の収縮期血圧が安静時に比べて20 mmHg低下した。
❌ 誤り。運動中の収縮期血圧低下(おおむね11 mmHg以上の低下)は心拍出量の低下を意味し、中止基準に該当します。

【試験対策ポイント】

心筋梗塞急性期リハビリテーションの進行基準(厚生省研究班)は数値で覚えます。

項目進行不可・中止となる目安
自覚症状胸痛、強い息切れ、めまい、疲労感の出現
心拍数安静時120/分以上、運動時に120/分を超える
血圧収縮期血圧が安静時より11 mmHg以上低下
心電図0.1 mV以上のST低下、著明なST上昇、危険な不整脈

「血圧は上がるのは正常、下がるのが異常」が最重要の判断軸です。運動中に血圧が下がるのは心不全・虚血のサインと結び付けて理解しましょう。

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