PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午後 第83問

地域理学療法第47回午後

第47回 理学療法士国家試験 午後 第83問(地域理学療法)の正答は 2 です。ユニバーサルデザインは、年齢・性別・能力・障害の有無にかかわらず、はじめからできるだけ多くの人が利用できるように製品・環境・情報を設計する考え方です。

問題
ユニバーサルデザインについて正しいのはどれか。
  1. 1. 障害者に特化する。
  2. 2. 対象は日常生活用品に限らない。
  3. 3. 安全のためにアクセスを制限する。
  4. 4. 視覚に働きかけることに主眼を置く。
  5. 5. 絵文字(ピクトグラム)表示は含まれない。

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 対象は日常生活用品に限らない。

ユニバーサルデザインは、年齢・性別・能力・障害の有無にかかわらず、はじめからできるだけ多くの人が利用できるように製品・環境・情報を設計する考え方です。対象は日用品にとどまらず、建築・交通・都市空間・情報・サービス・制度まで幅広く含まれます。


【各選択肢の解説】

1. 障害者に特化する。
❌ 誤り。障害者のために既存の障壁を取り除くのはバリアフリーの考え方です。ユニバーサルデザインは特定の対象に限定せず、すべての人が使えることを最初から目指します。
2. 対象は日常生活用品に限らない。
✅ 正しい。シャンプー容器のきざみのような日用品だけでなく、多機能トイレ・低床バス・ノンステップの建物・分かりやすい案内表示・Webアクセシビリティなど広範囲に及びます。
3. 安全のためにアクセスを制限する。
❌ 誤り。7原則の第1「公平な利用(誰でも同じように使える)」に反します。安全性は制限ではなく設計上の工夫(第5原則「失敗に対する寛大さ」)で担保します。
4. 視覚に働きかけることに主眼を置く。
❌ 誤り。第4原則「わかりやすい情報」では、視覚・聴覚・触覚など複数の感覚経路で情報を伝えることが求められます。視覚偏重では視覚障害者が排除されます。
5. 絵文字(ピクトグラム)表示は含まれない。
❌ 誤り。ピクトグラムは言語や文字の読み書き能力に依存せず情報を伝えられる、ユニバーサルデザインの代表例です。

【試験対策ポイント】

Ronald Maceが提唱したユニバーサルデザインの7原則は頻出です。

  • 1 公平な利用:誰にでも同じように使える
  • 2 利用における柔軟性:使い方を選べる(右利き・左利きなど)
  • 3 単純で直感的な利用:使い方が直感的にわかる
  • 4 わかりやすい情報:複数の感覚で情報が伝わる
  • 5 失敗に対する寛大さ:誤操作しても危険が生じにくい
  • 6 身体的負担は少なく:少ない力で楽に使える
  • 7 接近・利用のためのサイズと空間:近づいて使える大きさ・広さ
バリアフリー=既存の障壁を後から除去(対象は障害者・高齢者)/ユニバーサルデザイン=最初からすべての人を想定して設計という対比が最大のポイントです。関連語としてノーマライゼーション(Bank-Mikkelsen)、アクセシビリティ、インクルージョンも整理しておきます。

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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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