第47回 理学療法士国家試験 午後 第88問
内科学・臨床医学第47回午後
第47回 理学療法士国家試験 午後 第88問(内科学・臨床医学)の正答は 4 です。心原性脳塞栓症の原因として最も多いのは心房細動、とりわけ非弁膜症性心房細動です。
問題
心原性脳塞栓症の原因として最も多い不整脈はどれか。
- 1. 心室性期外収縮
- 2. 上室性期外収縮
- 3. 房室ブロック
- 4. 心房細動 ✓
- 5. 洞性徐脈
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 心房細動
心原性脳塞栓症の原因として最も多いのは心房細動、とりわけ非弁膜症性心房細動です。心房が不規則に細かく震えて有効な収縮を失うと、左心耳に血液が停滞して血栓が形成され、それが遊離して脳動脈を閉塞します。
【各選択肢の解説】
1. 心室性期外収縮
❌ 誤り。心室性期外収縮は健常者にもみられる一過性の不整脈で、心腔内に血栓を形成する機序がなく、塞栓源にはなりません。
❌ 誤り。心室性期外収縮は健常者にもみられる一過性の不整脈で、心腔内に血栓を形成する機序がなく、塞栓源にはなりません。
2. 上室性期外収縮
❌ 誤り。頻度は高い不整脈ですが単発性で血流停滞を来さず、塞栓源にはなりません。
❌ 誤り。頻度は高い不整脈ですが単発性で血流停滞を来さず、塞栓源にはなりません。
3. 房室ブロック
❌ 誤り。徐脈により脳血流量が低下してめまいや失神(Adams-Stokes発作)を起こしますが、血栓形成による塞栓症の原因にはなりません。
❌ 誤り。徐脈により脳血流量が低下してめまいや失神(Adams-Stokes発作)を起こしますが、血栓形成による塞栓症の原因にはなりません。
4. 心房細動
✅ 正しい。心原性脳塞栓症の原因の大半を占めます。心電図ではP波が消失しf波と絶対性不整脈(RR間隔が全く不規則)を示し、脈拍の欠損(脈拍数<心拍数)がみられます。
✅ 正しい。心原性脳塞栓症の原因の大半を占めます。心電図ではP波が消失しf波と絶対性不整脈(RR間隔が全く不規則)を示し、脈拍の欠損(脈拍数<心拍数)がみられます。
5. 洞性徐脈
❌ 誤り。スポーツ心臓など生理的にも生じる徐脈で、血栓形成の原因にはなりません。
❌ 誤り。スポーツ心臓など生理的にも生じる徐脈で、血栓形成の原因にはなりません。
【試験対策ポイント】
脳梗塞の3つの病型は原因・発症様式・臨床像で区別します。
| 病型 | 主な原因 | 発症様式 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 心原性脳塞栓症 | 心房細動・心臓弁膜症・心筋梗塞後の壁在血栓 | 突発的・日中活動時 | 梗塞が大きく重症・出血性梗塞を来しやすい |
| アテローム血栓性脳梗塞 | 主幹動脈の動脈硬化 | 睡眠中〜起床時・段階的 | 一過性脳虚血発作(TIA)が先行しやすい |
| ラクナ梗塞 | 穿通枝の細動脈硬化 | 安静時・緩徐 | 1.5 cm未満・意識障害や皮質症状を伴わない |
心房細動患者では抗凝固療法(ワルファリン・DOAC)が行われるため、理学療法では出血傾向(皮下出血・転倒による頭蓋内出血リスク)に注意します。心房細動では運動時に心拍数が過剰に上昇しやすく、脈が不整で心拍数と脈拍数が乖離するため、運動強度の指標には心拍数よりBorgスケール(11〜13)や自覚症状を重視する点も臨床上重要です。
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