PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午前 第4問

運動学第48回午前

第48回 理学療法士国家試験 午前 第4問(運動学)の正答は 2 です。図では、力を検出するセンサーが膝関節中心Bから30 cm(b)離れた下腿遠位に装着されています。

問題
筋力測定器で膝伸展等尺性筋力を測定しているところを図に示す。測定値は150 Nであった。対象者の体重は60 kgである。体重比モーメントで正しいのはどれか。
第48回午前第4問 図
  1. 1. 0.50 Nm/kg
  2. 2. 0.75 Nm/kg
  3. 3. 1.00 Nm/kg
  4. 4. 1.25 Nm/kg
  5. 5. 1.50 Nm/kg

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 0.75 Nm/kg

図では、力を検出するセンサーが膝関節中心Bから30 cm(b)離れた下腿遠位に装着されています。膝関節まわりのモーメント=力×モーメントアーム=150 N×0.30 m=45 Nm。これを体重で割って45 Nm÷60 kg=0.75 Nm/kgとなります。


【各選択肢の解説】

1. 0.50 Nm/kg
❌ 誤り。膝関節モーメント30 Nm(アーム0.2 m)に相当し、図のb=30 cmと一致しない。
2. 0.75 Nm/kg
✅ 正しい。150 N×0.30 m=45 Nm、45÷60=0.75 Nm/kg。
3. 1.00 Nm/kg
❌ 誤り。60 Nmに相当し、力かモーメントアームを過大に見積もった値。
4. 1.25 Nm/kg
❌ 誤り。75 Nmに相当し、aとbを足した0.5 mをアームとした場合の誤答。
5. 1.50 Nm/kg
❌ 誤り。90 Nmに相当し、a=40 cmを用いたうえでさらに換算を誤った場合の値。

【試験対策ポイント】

  • モーメント(トルク)=力[N]×モーメントアーム[m]。cmのままかけると10倍・100倍ずれるので必ずmに直す。
  • モーメントアームは「測定する関節の中心からセンサー装着部までの距離」。図のa(股関節中心〜膝関節中心=40 cm)は膝関節モーメントの計算には使わないダミーで、ここに引っかかる受験生が多い。
  • 体重比モーメント[Nm/kg]は体格差を除いて筋力を比較する指標。健常成人の膝伸展筋力はおよそ1.5〜2.0 Nm/kgとされ、本例の0.75 Nm/kgは明らかな筋力低下を示す。
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