PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午前 第5問

物理療法第48回午前

第48回 理学療法士国家試験 午前 第5問(物理療法)の正答は 3 です。体内に金属プレートが留置されている部位への極超短波(マイクロ波)は、金属が選択的に発熱して熱傷や組織損傷を起こすため禁忌です。

問題
30歳の男性。右外果骨折に対して金属プレートで骨接合術を施行した。術後2か月経過。熱感はなく、全荷重が可能となっているが、足関節の背屈制限が残存している。関節可動域訓練前の物理療法で適切でないのはどれか。
  1. 1. ホットパック
  2. 2. パラフィン浴
  3. 3. 極超短波
  4. 4. 渦流浴
  5. 5. 超音波

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 極超短波

体内に金属プレートが留置されている部位への極超短波(マイクロ波)は、金属が選択的に発熱して熱傷や組織損傷を起こすため禁忌です。設問は「適切でないもの」を選ぶ問題なので、正答の3番だけが❌になり、他の4つは適切な選択肢として✅になります。


【各選択肢の解説】

1. ホットパック
✅ 適切。伝導熱による表在温熱で、電磁波のように金属を選択的に加熱しない。可動域訓練前に軟部組織の伸張性を高める目的に合う。
2. パラフィン浴
✅ 適切。同じく伝導熱による表在温熱。足部・足関節に適用しやすく皮膚の柔軟性向上に役立つ。
3. 極超短波
❌ 適切でない。金属は電磁波を吸収して局所的に高温となるため、体内金属(プレート・スクリュー・人工関節・ペースメーカ)のある部位には禁忌。術後2か月で熱感がなくても、金属がある限り適応外である。
4. 渦流浴
✅ 適切。温水の水流による表在温熱とマッサージ効果が得られる。全荷重が可能な時期の足関節によい適応。
5. 超音波
✅ 適切。深部の腱・関節包の伸張性改善に有効で、金属インプラントは超音波の禁忌に含まれない。

【試験対策ポイント】

体内金属で禁忌になるのは極超短波・短波(高周波の温熱) と覚えるのが最短ルートです。

  • 極超短波(2450 MHz)・短波(27.12 MHz):金属、ペースメーカ、湿布や濡れた衣類、眼、成長期の骨端線で禁忌。
  • 超音波:金属インプラントは禁忌でないが、骨セメント・ポリエチレン部品、眼、心臓部、妊娠子宮は避ける。
  • ホットパック・パラフィン浴・渦流浴:感覚脱失、循環障害、急性炎症期に注意。
「術後2か月・熱感なし・全荷重可能」という記述は炎症が消退していることを示し、温熱療法そのものは適応であるという読み取りも同時に問われています。

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