第48回 理学療法士国家試験 午前 第15問
義肢装具学第48回午前
第48回 理学療法士国家試験 午前 第15問(義肢装具学)の正答は 3・5 です。両手関節の腫脹と疼痛が顕著な関節リウマチ患者です。
問題
45歳の女性。40歳で関節リウマチを発症し、寛解と増悪を繰り返している。両手関節の腫脹と疼痛が顕著である。歩行は可能であるが、左膝関節の疼痛と変形が強いため人工関節置換術を検討している。術前に使用する歩行補助具として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1. T字杖
- 2. ロフストランド杖
- 3. プラットホーム杖 ✓
- 4. 松葉杖
- 5. 四輪式歩行器 ✓
正答:3・5番
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解説
■ 正答:3・5番 — プラットホーム杖/四輪式歩行器
両手関節の腫脹と疼痛が顕著な関節リウマチ患者です。歩行補助具は手関節や手指に体重をかけないものを選ぶ必要があります。プラットホーム杖は前腕全体で体重を支持でき、四輪式歩行器は前腕やハンドル面で体重を分散できるため、いずれも手関節への負担を避けられます。
【各選択肢の解説】
1. T字杖
❌ 誤り。グリップを握って体重を支えるため、手関節と手指の小関節に強い負荷がかかる。手関節の腫脹・疼痛が顕著な時期には不適切。
❌ 誤り。グリップを握って体重を支えるため、手関節と手指の小関節に強い負荷がかかる。手関節の腫脹・疼痛が顕著な時期には不適切。
2. ロフストランド杖
❌ 誤り。前腕カフはあるものの、荷重の大部分はグリップを握る手にかかる。関節保護の観点からは不十分。
❌ 誤り。前腕カフはあるものの、荷重の大部分はグリップを握る手にかかる。関節保護の観点からは不十分。
3. プラットホーム杖
✅ 正しい。前腕を水平の受け台に載せて肘から前腕全体で支持するため、手関節・手指に荷重がかからない。関節リウマチの代表的な適応。
✅ 正しい。前腕を水平の受け台に載せて肘から前腕全体で支持するため、手関節・手指に荷重がかからない。関節リウマチの代表的な適応。
4. 松葉杖
❌ 誤り。腋窩と握りの両方で支持するが手関節への荷重は避けられず、加えて腋窩の圧迫による腋窩神経・橈骨神経麻痺の危険がある。
❌ 誤り。腋窩と握りの両方で支持するが手関節への荷重は避けられず、加えて腋窩の圧迫による腋窩神経・橈骨神経麻痺の危険がある。
5. 四輪式歩行器
✅ 正しい。押して進む形式で片手あたりの荷重が小さく、前腕支持型を選べば手関節を保護できる。支持基底面が広く、術前で疼痛の強い時期の歩行の安定にも寄与する。
✅ 正しい。押して進む形式で片手あたりの荷重が小さく、前腕支持型を選べば手関節を保護できる。支持基底面が広く、術前で疼痛の強い時期の歩行の安定にも寄与する。
【試験対策ポイント】
- 関節リウマチの関節保護の原則:①小さい関節より大きい関節を使う、②荷重は広い面積に分散する、③長時間同じ肢位をとらない、④疼痛が2時間以上続く活動は過負荷、⑤変形を助長する動作(手指の尺側偏位を促す動き)を避ける。
- 自助具・補助具は「握らずに使える」ものを選ぶのが基本です(太柄のスプーン、レバー式ドアハンドル、プラットホーム杖)。
- 人工関節置換術の術前は疼痛と変形が強く、術後の免荷指示にも対応できる補助具を選定します。関節リウマチでは他関節にも病変があるため、上肢に強い荷重を求める松葉杖は原則として避けます。
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