第48回 理学療法士国家試験 午前 第25問
理学療法評価学第48回午前
第48回 理学療法士国家試験 午前 第25問(理学療法評価学)の正答は 3 です。足関節上腕血圧比(ABI:ankle brachial index)は、足関節収縮期血圧÷上腕収縮期血圧で求めます。
問題
足関節上腕血圧比の基準値で正しいのはどれか。
- 1. 0.21〜0.50
- 2. 0.51〜0.90
- 3. 0.91〜1.40 ✓
- 4. 1.41〜2.00
- 5. 2.01〜2.70
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — 0.91〜1.40
足関節上腕血圧比(ABI:ankle brachial index)は、足関節収縮期血圧÷上腕収縮期血圧で求めます。正常では足関節の血圧が上腕と同等かやや高くなるため、基準値は0.91〜1.40です。0.90以下で下肢閉塞性動脈疾患(末梢動脈疾患)が疑われ、1.40を超える場合は動脈の石灰化による偽高値を考えます。
【各選択肢の解説】
1. 0.21〜0.50
❌ 誤り。0.5未満は重症虚血で、安静時疼痛や潰瘍・壊死を伴う重症下肢虚血のレベル。
❌ 誤り。0.5未満は重症虚血で、安静時疼痛や潰瘍・壊死を伴う重症下肢虚血のレベル。
2. 0.51〜0.90
❌ 誤り。0.90以下は末梢動脈疾患を示唆する値。とくに0.6〜0.9では間欠性跛行を呈することが多い。
❌ 誤り。0.90以下は末梢動脈疾患を示唆する値。とくに0.6〜0.9では間欠性跛行を呈することが多い。
3. 0.91〜1.40
✅ 正しい。健常者の基準範囲。足関節の血圧は上腕とほぼ同等かやや高い。
✅ 正しい。健常者の基準範囲。足関節の血圧は上腕とほぼ同等かやや高い。
4. 1.41〜2.00
❌ 誤り。1.40を超える高値は、糖尿病や慢性腎不全に伴う動脈の石灰化で血管が圧迫されにくくなった偽高値であり、正常とはいえない。
❌ 誤り。1.40を超える高値は、糖尿病や慢性腎不全に伴う動脈の石灰化で血管が圧迫されにくくなった偽高値であり、正常とはいえない。
5. 2.01〜2.70
❌ 誤り。生理的にありえない値で、高度の石灰化か測定エラーを示す。
❌ 誤り。生理的にありえない値で、高度の石灰化か測定エラーを示す。
【試験対策ポイント】
- ABIの解釈:0.90以下=末梢動脈疾患(PAD)を疑う/0.91〜1.40=正常/1.40超=石灰化による偽高値。糖尿病患者ではPADがあってもABIが下がらないことがあるため、皮膚灌流圧(SPP)や足趾上腕血圧比(TBI)で補います。
- Fontaine分類:Ⅰ度=冷感・しびれ、Ⅱ度=間欠性跛行、Ⅲ度=安静時疼痛、Ⅳ度=潰瘍・壊死。Ⅱ度までは監視下の歩行運動療法(跛行が出るまで歩き休息を挟む間欠的トレッドミル歩行)が第一選択で、側副血行路の発達と歩行距離の延長が期待できます。
- 混同しやすい類似指標として、心胸郭比(CTR)50%以下、1秒率70%以上、SpO2 90%以上などがあります。数値の基準はまとめて覚えておきましょう。
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