PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午前 第26問

理学療法評価学第48回午前

第48回 理学療法士国家試験 午前 第26問(理学療法評価学)の正答は 3 です。FIM(機能的自立度評価法)の運動項目13個のうち、更衣は「更衣・上半身」「更衣・下半身」の2項目に分けて採点します。

問題
FIMについて正しいのはどれか。
  1. 1. 自記式評価法である。
  2. 2. 機能障害の評価法である。
  3. 3. 更衣は上半身と下半身に分けられる。
  4. 4. 補装具を使用しても完全自立と判定する。
  5. 5. 認知には「対人関係」という項目が含まれる。

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 更衣は上半身と下半身に分けられる。

FIM(機能的自立度評価法)の運動項目13個のうち、更衣は「更衣・上半身」「更衣・下半身」の2項目に分けて採点します。整容・清拭・トイレ動作は1項目ずつですが、更衣だけは上下に分割される点が繰り返し問われます。


【各選択肢の解説】

1. 自記式評価法である。
❌ 誤り。FIMは評価者が実際の遂行場面を観察して採点する他者評価です。患者本人が記入する自記式ではありません。
2. 機能障害の評価法である。
❌ 誤り。FIMが評価するのは機能障害(impairment)ではなく、「実際にしているADL」=能力低下(disability)のレベルです。
3. 更衣は上半身と下半身に分けられる。
✅ 正しい。運動項目はセルフケア6(食事・整容・清拭・更衣上半身・更衣下半身・トイレ動作)+排泄2+移乗3+移動2の13項目で構成されます。
4. 補装具を使用しても完全自立と判定する。
❌ 誤り。装具・自助具の使用、通常より時間がかかる、安全性への配慮が必要な場合は修正自立=6点です。完全自立(7点)にはなりません。
5. 認知には「対人関係」という項目が含まれる。
❌ 誤り。認知項目5つは理解・表出・社会的交流・問題解決・記憶です。「対人関係」という名称の項目はありません。

【試験対策ポイント】

FIMの採点は18項目×1〜7点=18〜126点。運動13項目(13〜91点)+認知5項目(5〜35点)。

7点=完全自立/6点=修正自立(装具・時間延長・安全性配慮)/5点=監視・準備/4点=最小介助(患者75%以上)/3点=中等度介助(50%以上)/2点=最大介助(25%以上)/1点=全介助(25%未満)。

Barthel Indexとの違いも頻出:BIは10項目・100点満点で「できるADL」寄り、FIMは18項目・126点満点で介助量を細かく段階化し認知項目を含む点が最大の特徴です。

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