PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午前 第32問

理学療法評価学第48回午前

第48回 理学療法士国家試験 午前 第32問(理学療法評価学)の正答は 5 です。Brunnstrom法ステージの下肢では、座位で下腿の内旋・外旋(足部の内がえし・外がえしを伴う)ができるのは、共同運動から完全に分離したステージⅥの課題です。

問題
Brunnstrom法ステージの段階と脳卒中片麻痺の患側下肢の動きとの組合せで正しいのはどれか。
  1. 1. Ⅲ ― 座位で膝屈曲位をとり、踵を床につけたままつま先を持ち上げる。
  2. 2. Ⅲ ― 座位で足裏を床上に滑らせて、膝を90°以上曲げる。
  3. 3. Ⅳ ― 立位で膝伸展位をとり、つま先を持ち上げる。
  4. 4. Ⅴ ― 立位で股関節を外転する。
  5. 5. Ⅵ ― 座位で下腿を内外旋する。

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — Ⅵ ― 座位で下腿を内外旋する。

Brunnstrom法ステージの下肢では、座位で下腿の内旋・外旋(足部の内がえし・外がえしを伴う)ができるのは、共同運動から完全に分離したステージⅥの課題です。他の選択肢はすべて実際のステージより1段低く書かれており、対応がずれています。


【各選択肢の解説】

1. Ⅲ ― 座位で膝屈曲位をとり、踵を床につけたままつま先を持ち上げる。
❌ 誤り。踵をつけたままの足関節背屈はステージⅣの課題です。Ⅲは座位・立位での股・膝・足の同時屈曲(屈筋共同運動)です。
2. Ⅲ ― 座位で足裏を床上に滑らせて、膝を90°以上曲げる。
❌ 誤り。これもステージⅣの課題です。座位で足を後方に滑らせて膝を90°以上屈曲できる分離運動を指します。
3. Ⅳ ― 立位で膝伸展位をとり、つま先を持ち上げる。
❌ 誤り。立位・膝伸展位での足関節背屈はステージⅤです。荷重下で共同運動から離れる必要があり難度が上がります。
4. Ⅴ ― 立位で股関節を外転する。
❌ 誤り。骨盤挙上による代償を超えた股関節外転はステージⅥです。Ⅴは立位での膝屈曲分離や膝伸展位での足背屈です。
5. Ⅵ ― 座位で下腿を内外旋する。
✅ 正しい。分離運動がほぼ完成し、協調運動がほぼ正常となるステージⅥの代表課題です。

【試験対策ポイント】

下肢のBrunnstromステージは課題そのものを覚えます。

ステージ下肢の課題
弛緩性麻痺・随意運動なし
わずかな随意運動・連合反応の出現・痙縮の始まり
座位・立位で股膝足の同時屈曲(共同運動)
座位で足を後方に滑らせ膝90°以上屈曲/踵接地のまま足関節背屈
立位・股伸展位で膝屈曲分離/立位・膝伸展位で足関節背屈
立位で骨盤挙上を超える股関節外転/座位で下腿の内旋・外旋

コツは「Ⅳ=座位でできる分離、Ⅴ=立位でできる分離、Ⅵ=回旋・外転まで分離」という3段構え。選択肢が1段ずつずらしてある本問のような出題では、まず座位か立位かを見るだけで大半が切れます。

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