第48回 理学療法士国家試験 午前 第74問
運動学第48回午前
第48回 理学療法士国家試験 午前 第74問(運動学)の正答は 2・3 です。歩行速度=歩幅(またはストライド長)× 歩行率(cadence)で決まります。
問題
健常成人が歩行速度を上げた場合の変化で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. 歩隔の拡大
- 2. 歩行率の増加 ✓
- 3. 重複歩距離の増加 ✓
- 4. 両脚支持期の延長
- 5. 重心の左右移動の増加
正答:2・3番
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解説
■ 正答:2・3番 — 歩行率の増加/重複歩距離の増加
歩行速度=歩幅(またはストライド長)× 歩行率(cadence)で決まります。健常成人が速度を上げるときは、重複歩距離(ストライド長)と歩行率の両方を増加させて対応します。
【各選択肢の解説】
1. 歩隔の拡大
❌ 誤り。速度が上がると歩隔(左右の足の間隔)は狭くなり、両足がほぼ一直線上に近づきます。歩隔が広がるのは不安定な歩行(失調症・高齢者など)の特徴です。
❌ 誤り。速度が上がると歩隔(左右の足の間隔)は狭くなり、両足がほぼ一直線上に近づきます。歩隔が広がるのは不安定な歩行(失調症・高齢者など)の特徴です。
2. 歩行率の増加
✅ 正しい。単位時間あたりの歩数(steps/分)が増えます。快適歩行では約110〜120歩/分ですが、速歩ではこれを上回ります。
✅ 正しい。単位時間あたりの歩数(steps/分)が増えます。快適歩行では約110〜120歩/分ですが、速歩ではこれを上回ります。
3. 重複歩距離の増加
✅ 正しい。重複歩距離(ストライド長:同側の踵接地から次の同側踵接地までの距離)は増加します。歩行速度の増加は主に歩幅の延長が担います。
✅ 正しい。重複歩距離(ストライド長:同側の踵接地から次の同側踵接地までの距離)は増加します。歩行速度の増加は主に歩幅の延長が担います。
4. 両脚支持期の延長
❌ 誤り。速度が上がると立脚相の割合が減り、両脚支持期は短縮します。走行では両脚支持期が消失し、両足とも地面を離れる時期(両脚遊脚期)が現れます。
❌ 誤り。速度が上がると立脚相の割合が減り、両脚支持期は短縮します。走行では両脚支持期が消失し、両足とも地面を離れる時期(両脚遊脚期)が現れます。
5. 重心の左右移動の増加
❌ 誤り。速度が上がると歩隔が狭まるため重心の左右移動は減少します。一方、上下移動は増加します。
❌ 誤り。速度が上がると歩隔が狭まるため重心の左右移動は減少します。一方、上下移動は増加します。
【試験対策ポイント】
・歩行の基準値(自由歩行・健常成人):歩行速度約80 m/分(1.2〜1.5 m/秒)、歩行率110〜120歩/分、歩幅70〜80 cm、重複歩距離140〜160 cm、歩隔5〜10 cm、立脚相60%・遊脚相40%、両脚支持期は1周期に2回で計10〜20%。
・速度を上げたときの変化まとめ:↑歩幅・歩行率・重心の上下動・立脚相での筋活動、↓歩隔・両脚支持期・立脚相の割合・重心の左右動。
・臨床の目安:横断歩道を渡るには1.0 m/秒、屋外歩行自立には0.8 m/秒以上が必要とされる。10 m歩行テストやTUGの解釈と結びつけて覚えると得点しやすい。
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