PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午前 第94問

内科学・臨床医学第48回午前

第48回 理学療法士国家試験 午前 第94問(内科学・臨床医学)の正答は 1 です。この設問は「誤っている組合せ」を選ぶ問題です。

問題
呼吸状態と病態の組合せで誤っているのはどれか。
  1. 1. Cheyne-Stokes(チェイン・ストークス)呼吸 ―― 気管支喘息
  2. 2. Kussmaul(クスマウル)呼吸 ―― 糖尿病性ケトアシドーシス
  3. 3. Biot(ビオー)呼吸 ―― 髄膜炎
  4. 4. 下顎呼吸 ―― 脳幹障害
  5. 5. 起坐呼吸 ―― 心不全

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — Cheyne-Stokes(チェイン・ストークス)呼吸 ―― 気管支喘息

この設問は「誤っている組合せ」を選ぶ問題です。Cheyne-Stokes呼吸は、無呼吸と過呼吸を周期的に繰り返す異常呼吸で、重症心不全・脳血管障害・尿毒症・薬物中毒などでみられます。気管支喘息でみられるのは呼気延長と笛様音(wheeze)を伴う努力呼吸であり、組合せとして誤りです。


【各選択肢の解説】

1. Cheyne-Stokes呼吸 ―― 気管支喘息
❌ 誤り(=これが正答)。Cheyne-Stokes呼吸は心不全や脳血管障害でみられます。気管支喘息は呼気延長・笛様音が特徴です。
2. Kussmaul呼吸 ―― 糖尿病性ケトアシドーシス
✅ 正しい。代謝性アシドーシスを呼吸性に代償するため、深く大きい呼吸が持続します。尿毒症でもみられます。
3. Biot呼吸 ―― 髄膜炎
✅ 正しい。不規則な深さ・リズムの呼吸と無呼吸が突然交代する呼吸で、延髄の呼吸中枢障害(髄膜炎・脳炎・脳外傷)でみられます。
4. 下顎呼吸 ―― 脳幹障害
✅ 正しい。下顎を動かして空気を飲み込むような呼吸で、脳幹(呼吸中枢)の障害や死期が迫った状態でみられます。
5. 起坐呼吸 ―― 心不全
✅ 正しい。臥位で静脈還流が増え肺うっ血が悪化するため、坐位になると呼吸が楽になります。左心不全の典型的所見です。

【試験対策ポイント】

異常呼吸パターンは「波形の形」と「代表疾患」をセットで暗記します。

呼吸パターン特徴代表疾患
Cheyne-Stokes呼吸小→大→小と変化し無呼吸を挟む周期性重症心不全・脳血管障害・尿毒症
Kussmaul呼吸深く大きい呼吸が規則的に持続糖尿病性ケトアシドーシス・尿毒症
Biot呼吸深さ一定の呼吸と無呼吸が不規則に交代髄膜炎・脳炎・延髄障害
下顎呼吸下顎を動かす努力性呼吸脳幹障害・臨死期
起坐呼吸坐位で呼吸が楽になる左心不全・気管支喘息発作

Cheyne-StokesとBiotの違いは「周期的で漸増漸減があるか(Cheyne-Stokes)/不規則で突然変わるか(Biot)」です。なお起坐呼吸は喘息の重積発作でもみられますが、代表疾患としては心不全が第一に挙がります。

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