PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午後 第1問

理学療法評価学第48回午後

第48回 理学療法士国家試験 午後 第1問(理学療法評価学)の正答は 1・3・4 です。「2つ選べ」の設問ですが、公式には1・3・4の3つが正解として扱われた複数正答問題です。

問題
Danielsらの徒手筋力テストで正しいのはどれか。2つ選べ。
第48回午後第1問 図
  1. 1. 肩関節屈曲
  2. 2. 肩関節外転
  3. 3. 肘関節屈曲
  4. 4. 股関節伸展
  5. 5. 膝関節伸展

正答:1・3・4番(いずれでも正解)

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解説
■ 正答:1・3・4番 — 肩関節屈曲・肘関節屈曲・股関節伸展

「2つ選べ」の設問ですが、公式には1・3・4の3つが正解として扱われた複数正答問題です。図の固定(黒矢印)と抵抗(白抜き矢印)の位置を、Danielsらの標準的な検査肢位と照合して判定します。1は肩甲帯を上から固定して上腕遠位に伸展方向の抵抗、3は上腕を固定して前腕遠位掌側に抵抗、4は腹臥位で骨盤を固定して股関節を伸展させており、いずれも標準どおりです。


【各選択肢の解説】

1. 肩関節屈曲
✅ 正しい。座位で上肢下垂位から屈曲させ、検査者は肩甲帯(肩の上)を固定して上腕遠位に伸展方向の抵抗を加えています。固定部位・抵抗方向とも標準的な検査法に一致します。
2. 肩関節外転
❌ 誤り。図の患者は体幹を前傾させ、上肢を床とほぼ平行に動かす肢位になっており、これは水平外転を診る肢位です。肩関節外転は体幹を起こした座位(または背臥位)で、上腕遠位に内転方向の抵抗を加えます。
3. 肘関節屈曲
✅ 正しい。前腕回外位で肘を屈曲させ、検査者は上腕近位を固定して前腕遠位の掌側に伸展方向の抵抗を加えています。上腕二頭筋を診る標準肢位です。
4. 股関節伸展
✅ 正しい。腹臥位で膝伸展位のまま股関節を伸展させ、検査者は骨盤(殿部)を上から固定して骨盤前傾・回旋による代償を防いでいます。大殿筋・ハムストリングスの標準肢位です。
5. 膝関節伸展
❌ 誤り。端座位で膝を伸展させる肢位自体は正しいものの、図では大腿遠位部を上から押さえているだけで、下腿遠位への抵抗が加えられていません。膝伸展では大腿遠位部は下から支え、抵抗は下腿遠位前面に屈曲方向へ加えます。

【試験対策ポイント】

MMTの図問題は「どこを固定するか」「どこに・どの方向へ抵抗するか」の2点だけを見れば解けます。抵抗は原則として動かす関節の遠位分節の遠位端(肩→上腕遠位、肘→前腕遠位、股→大腿遠位、膝→下腿遠位)に、運動と反対方向へ加えます。固定は近位分節(体幹・骨盤・肩甲帯・上腕近位)です。定番のひっかけは、①抵抗点が関節を1つまたいで遠すぎる(肩の検査で前腕を押す)、②肢位が別の運動方向のもの(外転のはずが水平外転の肢位)、③抵抗が描かれていない、の3つです。

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