PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午後 第6問

物理療法第48回午後

第48回 理学療法士国家試験 午後 第6問(物理療法)の正答は 2 です。エックス線写真では踵骨後方の骨端核が硬化し分節化して描出され、骨端線が開存しています。

問題
10歳の男児。なわ跳びの練習後から踵部の圧痛と逃避性跛行がみられた。単純エックス線写真(別冊No. 2)を別に示す。疼痛緩和を目的に行う物理療法で誤っているのはどれか。
第48回午後第6問 図
  1. 1. 赤外線
  2. 2. 超音波
  3. 3. ホットパック
  4. 4. パラフィン浴
  5. 5. 運動後のアイシング

正答:2番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:2番 — 超音波

エックス線写真では踵骨後方の骨端核が硬化し分節化して描出され、骨端線が開存しています。10歳男児・なわ跳び後の踵部痛と圧痛という経過と合わせてSever病(踵骨骨端症)と判断できます。成長期の骨端線(骨端軟骨)への超音波照射は骨の成長障害を招くおそれがあるため禁忌であり、疼痛緩和目的でも用いません。


【各選択肢の解説】

1. 赤外線
✅ 正しい(適切)。表在性の温熱により局所の血流を増加させ疼痛を緩和します。骨端線に影響を及ぼす作用はなく使用できます。
2. 超音波
❌ 誤り(適切でない)。成長期の骨端線(骨端軟骨)は超音波療法の絶対的な禁忌部位です。本症例は骨端線が開存した10歳児で、病変部である踵骨骨端部がまさに照射してはならない部位にあたります。
3. ホットパック
✅ 正しい(適切)。伝導熱による表在温熱で、疼痛緩和・筋緊張緩和に用いられます。禁忌にあたりません。
4. パラフィン浴
✅ 正しい(適切)。足部の凹凸によく密着する表在温熱で、疼痛緩和目的に使用できます。
5. 運動後のアイシング
✅ 正しい(適切)。運動後の炎症・疼痛の増悪を抑える寒冷療法で、成長期スポーツ障害への基本的な対応です。

【試験対策ポイント】

超音波療法の禁忌部位は暗記必須です。成長期の骨端線・眼球・生殖器・妊婦の腹部および腰部・心臓ペースメーカ植込み部・悪性腫瘍部・急性炎症部・血栓性静脈炎部・知覚脱失部。

Sever病は10歳前後の男児に多い踵骨骨端症で、アキレス腱と足底腱膜による牽引ストレスが原因です。治療はスポーツ活動の制限、下腿三頭筋のストレッチ、ヒールパッド(踵の免荷・衝撃吸収)が中心となります。同じ成長期の骨端症として、Osgood-Schlatter病(脛骨粗面)、Köhler病(足舟状骨)、Freiberg病(第2中足骨頭)、Perthes病(大腿骨頭)をセットで押さえておきましょう。

📗 PTカコモンの学習教材

この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「理学療法学(評価・治療)」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。

▶ この範囲のノートを開く
全科目セット 850円・買い切り / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
関連

▶ 第48回 全問一覧

▶ 物理療法 の過去問一覧

スポンサーリンク(広告)