PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午後 第7問

物理療法第48回午後

第48回 理学療法士国家試験 午後 第7問(物理療法)の正答は 2 です。図は横軸に刺激の持続時間(パルス幅)、縦軸に刺激の強さ(電流強度)をとった強さ−時間曲線(SD曲線)です。

問題
測定筋の電気刺激特性を図に示す。図中の番号の説明で正しいのはどれか。
第48回午後第7問 図
  1. 1. ①刺激の頻度
  2. 2. ②刺激の持続時間 ✓
  3. 3. ③基電流
  4. 4. ④時値
  5. 5. ⑤時定数

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — ②刺激の持続時間

図は横軸に刺激の持続時間(パルス幅)、縦軸に刺激の強さ(電流強度)をとった強さ−時間曲線(SD曲線)です。②は横軸方向の目盛りを指しており、刺激の持続時間を表しています。


【各選択肢の解説】

1. ①刺激の頻度
❌ 誤り。①は縦軸で、刺激の強さ(電流強度)を表します。強さ−時間曲線に刺激頻度の軸はありません。
2. ②刺激の持続時間
✅ 正しい。②は横軸で、1回の刺激パルスの持続時間(パルス幅)を表します。
3. ③基電流
❌ 誤り。③は横軸方向の長さで、基電流の2倍の強さで興奮を起こすのに必要な刺激持続時間=時値(クロナキシー)を表します。
4. ④時値
❌ 誤り。④は縦軸方向の高さで、曲線が漸近する下限の強さ=基電流(rheobase)を表します。
5. ⑤時定数
❌ 誤り。⑤は横軸(強さ0)から上の破線までの高さで、基電流(④)の2倍の強さを表します。時定数ではありません。この強さの破線が曲線と交わる点までの刺激持続時間が、③の時値になります。

【試験対策ポイント】

  • 基電流(rheobase)=十分に長い持続時間で筋・神経を興奮させうる最小の刺激強度。曲線の水平漸近線にあたります。
  • 時値(chronaxie)=基電流の2倍の強さで興奮を起こすのに必要な最短の刺激持続時間。神経の興奮性を時間軸で表した指標です。
  • 正常な神経支配筋の時値は約0.1ms以下と短いのに対し、脱神経筋では時値が延長し、SD曲線は全体として右上方へ移動します。この変化から末梢神経の変性の有無や神経再生の経過を判定できます。
  • 混同注意:変性反応(DR)は脱神経の有無をみる古典的な定性検査で、強さ−時間曲線はその定量版にあたります。また電気刺激療法で脱神経筋には持続時間の長い直流(三角波・指数関数波)を用いるのは、時値が延長しているためです。
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