PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午後 第11問

神経疾患理学療法第48回午後

第48回 理学療法士国家試験 午後 第11問(神経疾患理学療法)の正答は 2 です。図は柄の長いボディブラシ(長柄ブラシ)で、非麻痺側の手で柄を持ち、背部や下肢など手の届きにくい部位を洗うための入浴自助具です。

問題
脳卒中片麻痺で利き手が廃用手の患者に対する入浴指導で、洗体のために図のような自助具の使用を促した。身体部位で洗い残しが多いのはどれか。
第48回午後第11問 図
  1. 1. 麻痺側上肢
  2. 2. 非麻痺側上肢
  3. 3. 体幹
  4. 4. 麻痺側下肢
  5. 5. 非麻痺側下肢

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 非麻痺側上肢

図は柄の長いボディブラシ(長柄ブラシ)で、非麻痺側の手で柄を持ち、背部や下肢など手の届きにくい部位を洗うための入浴自助具です。利き手が廃用手となっている本症例では洗体をすべて非麻痺側の片手で行うことになるため、そのブラシを持っている非麻痺側上肢そのものは、洗うべき反対の手(麻痺手)が使えず洗い残しが最も生じやすい部位となります。


【各選択肢の解説】

1. 麻痺側上肢
❌ 誤り。麻痺側上肢は非麻痺側の手や長柄ブラシで直接洗うことができます。
2. 非麻痺側上肢
✅ 正しい。ブラシを保持している手と同じ側の上肢であり、これを洗うべき反対側の上肢が廃用手で使えないため、洗体が困難な部位です。
3. 体幹
❌ 誤り。背部を含め、長柄ブラシを用いれば届く部位であり、この自助具が最も効果を発揮する部位です。
4. 麻痺側下肢
❌ 誤り。座位で体幹を前傾させれば非麻痺側の手やブラシで届き、洗うことができます。
5. 非麻痺側下肢
❌ 誤り。非麻痺側の手で自分の下肢を洗うことは可能です。

【試験対策ポイント】

片麻痺のADL指導では「その動作を実行している側そのものはケアできない」という視点が重要です。洗体なら非麻痺側上肢、爪切りなら非麻痺側の手の爪、整容なら非麻痺側の腋窩が残りやすい部位になります。対策としては、壁や浴槽の縁に吸盤で固定できるボディブラシを用意し、非麻痺側上肢を擦りつけて洗う方法を指導します。爪切りには台付き爪切り(固定式爪切り)を用います。

上肢機能の分類(廃用手=実用性なし/補助手=物を押さえる程度/実用手=道具の操作が可能)と、利き手が麻痺した場合の利き手交換の適応もセットで問われます。本症例は右利きで右上肢が廃用手のため、利き手交換の対象になります。

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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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