PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午後 第24問

理学療法評価学第48回午後

第48回 理学療法士国家試験 午後 第24問(理学療法評価学)の正答は 2 です。母指探しテストは、閉眼させた状態で検者が患者の一側の母指を他動的にある位置へ動かし、それを反対側の手で探してつかませる検査です。

問題
感覚検査で、その過程や結果を理学療法士が視覚的に観察できるのはどれか。
  1. 1. モノフィラメントを用いた触覚検査
  2. 2. 関節定位覚(母指探し)検査
  3. 3. 試験管を用いた温覚検査
  4. 4. 音叉を用いた振動覚検査
  5. 5. 動的2点識別検査

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 関節定位覚(母指探し)検査

母指探しテストは、閉眼させた状態で検者が患者の一側の母指を他動的にある位置へ動かし、それを反対側の手で探してつかませる検査です。探しにいく過程と、実際につかめたか・どれだけずれたかという結果を検者が目で見て確認できる点が最大の特徴です。他の選択肢はいずれも「感じたかどうか」という患者の主観的な口頭報告に頼るため、視覚的に観察することはできません。


【各選択肢の解説】

1. モノフィラメントを用いた触覚検査
❌ 誤り。フィラメントで皮膚を刺激し「触れたと感じたか」を答えてもらう検査で、結果は患者の応答に依存します。検者が視覚的に確認することはできません。
2. 関節定位覚(母指探し)検査
✅ 正しい。閉眼下で他動的に位置づけられた母指を反対の手で探してつかむ動作そのものを検者が観察でき、探索の過程とつかんだ位置のずれという結果を視覚的に判定できます。
3. 試験管を用いた温覚検査
❌ 誤り。温水を入れた試験管を皮膚に当て、温かいと感じるかを答えてもらう検査で、患者の主観的報告に依存します。
4. 音叉を用いた振動覚検査
❌ 誤り。振動させた音叉を骨突起に当て、振動を感じるか・いつ感じなくなったかを答えてもらう検査で、これも主観的報告によります。
5. 動的2点識別検査
❌ 誤り。2点と1点の刺激を区別できるかを患者に答えてもらう検査で、判定は患者の応答に基づきます。

【試験対策ポイント】

感覚検査は「患者の申告に頼るもの」と「動作として観察できるもの」に分けると理解しやすくなります。

  • 主観的報告に依存:触覚(筆・モノフィラメント)、痛覚(ピン)、温度覚(試験管)、振動覚(音叉)、2点識別覚
  • 検者が観察できる母指探しテスト(関節定位覚)、一側を他動的に動かし反対側で同じ肢位を再現させる模倣課題、Romberg試験、閉眼片脚立位
母指探しテストは深部感覚障害(後索障害・末梢神経障害・頭頂葉病変)のスクリーニングとして有用で、Romberg徴候と合わせて評価します。感覚検査全般の注意点として、閉眼で行う・健側と比較する・皮膚分節(デルマトーム)や末梢神経支配領域に沿って調べる・末梢から中枢へ向かって調べるという手順も頻出です。

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