PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午後 第25問

理学療法評価学第48回午後

第48回 理学療法士国家試験 午後 第25問(理学療法評価学)の正答は 1 です。FIMの移動(歩行・車椅子)項目における6点=修正自立は、「介助者なしで50m移動できるが、補助具(装具・杖)を使用する、通常の1.5倍以上の時間がかかる、または安全性への配慮が必要」な場合を指します。

問題
FIMの移動(歩行)項目の評定で6はどれか。
  1. 1. 時間は健常の3倍かかるが装具、杖なしで50 m歩ける。
  2. 2. 軽度の介助があれば装具、杖なしで50 m歩ける。
  3. 3. そばで見ていれば装具、杖なしで50 m歩ける。
  4. 4. 装具を装着すれば30 mは歩ける。
  5. 5. 声かけすれば30 mは歩ける。

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 時間は健常の3倍かかるが装具、杖なしで50 m歩ける。

FIMの移動(歩行・車椅子)項目における6点=修正自立は、「介助者なしで50m移動できるが、補助具(装具・杖)を使用する、通常の1.5倍以上の時間がかかる、または安全性への配慮が必要」な場合を指します。選択肢1は装具も杖も使わずに50m歩けるものの、健常の3倍の時間を要しているため修正自立=6点に該当します。


【各選択肢の解説】

1. 時間は健常の3倍かかるが装具、杖なしで50 m歩ける。
✅ 正しい。介助者なしで50mを歩行できますが、通常の1.5倍以上(3倍)の時間がかかるため、完全自立(7点)ではなく修正自立の6点となります。
2. 軽度の介助があれば装具、杖なしで50 m歩ける。
❌ 誤り。軽度の介助とは患者が75%以上を自分で行う最小介助であり、4点です。
3. そばで見ていれば装具、杖なしで50 m歩ける。
❌ 誤り。身体的接触を伴わない見守り・監視は5点です。
4. 装具を装着すれば30 mは歩ける。
❌ 誤り。介助者なしであっても移動距離が15m以上50m未満にとどまる場合は5点です。
5. 声かけすれば30 mは歩ける。
❌ 誤り。声かけ(指示)を要する監視レベルであり、さらに距離も50m未満のため5点にとどまります。

【試験対策ポイント】

FIMの移動(歩行)は「介助者の有無」→「距離」→「補助具・時間・安全性」の順にみると迷いません。

点数レベル移動(歩行)の基準
7完全自立補助具なし、通常の時間で50m以上を安全に歩行
6修正自立50m歩けるが、補助具使用・1.5倍以上の時間・安全性への配慮のいずれかが必要
5監視または準備監視や指示があれば50m、または介助なしで15m以上50m未満
4最小介助75%以上を自分で行って50m
3中等度介助50〜75%を自分で行って50m
2最大介助25〜50%を自分で行う、または介助を要して15m以上
1全介助25%未満、2人介助、または15m未満

7点と6点の分岐は「補助具・時間・安全性」の3条件6点と5点の分岐は「人の関与(監視を含む)があるかどうか」です。FIMは全18項目(運動13+認知5)を各1〜7点で採点し、最低18点・最高126点という枠組みも必ず押さえてください。

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