第48回 理学療法士国家試験 午後 第28問
整形外科学第48回午後
第48回 理学療法士国家試験 午後 第28問(整形外科学)の正答は 1・5 です。大腿骨頭すべり症は成長期(10〜16歳)に骨端線で大腿骨頭が後下方へすべる疾患で、肥満傾向の男児に好発します。
問題
大腿骨頭すべり症について正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. 女児より男児に多い。 ✓
- 2. 肥満の児童より痩せた児童に多い。
- 3. 片側より両側発症が多い。
- 4. Duchenne歩行が特徴である。
- 5. 股関節は外旋位拘縮を生じやすい。 ✓
正答:1・5番
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解説
■ 正答:1・5番 — 女児より男児に多い/股関節は外旋位拘縮を生じやすい
大腿骨頭すべり症は成長期(10〜16歳)に骨端線で大腿骨頭が後下方へすべる疾患で、肥満傾向の男児に好発します。骨頭が後方へすべるため大腿骨は相対的に外旋位をとり、屈曲すると自然に外旋するDrehmann(ドレーマン)徴候が陽性となり、外旋位拘縮を生じやすくなります。
【各選択肢の解説】
1. 女児より男児に多い。
✅ 正しい。男女比はおよそ2〜3:1で男児に多く、好発年齢も男児12〜14歳、女児11〜13歳と男児のほうがやや遅れます。
✅ 正しい。男女比はおよそ2〜3:1で男児に多く、好発年齢も男児12〜14歳、女児11〜13歳と男児のほうがやや遅れます。
2. 肥満の児童より痩せた児童に多い。
❌ 誤り。逆で、肥満体型の児童に圧倒的に多いのが特徴です。体重負荷が骨端線への剪断力を増やすことが誘因とされています。
❌ 誤り。逆で、肥満体型の児童に圧倒的に多いのが特徴です。体重負荷が骨端線への剪断力を増やすことが誘因とされています。
3. 片側より両側発症が多い。
❌ 誤り。初発は片側性が大半で、経過中に対側に生じるのは20〜30%程度です。
❌ 誤り。初発は片側性が大半で、経過中に対側に生じるのは20〜30%程度です。
4. Duchenne歩行が特徴である。
❌ 誤り。Duchenne歩行(患側立脚期に体幹を患側へ傾ける)は中殿筋機能不全に特徴的で、変形性股関節症やペルテス病後遺症などでみられます。大腿骨頭すべり症では股関節・大腿部から膝への放散痛と外旋位跛行が典型です。
❌ 誤り。Duchenne歩行(患側立脚期に体幹を患側へ傾ける)は中殿筋機能不全に特徴的で、変形性股関節症やペルテス病後遺症などでみられます。大腿骨頭すべり症では股関節・大腿部から膝への放散痛と外旋位跛行が典型です。
5. 股関節は外旋位拘縮を生じやすい。
✅ 正しい。骨頭が後下方へすべることで大腿骨が外旋位となり、屈曲時に外旋が誘発されるDrehmann徴候が陽性になります。
✅ 正しい。骨頭が後下方へすべることで大腿骨が外旋位となり、屈曲時に外旋が誘発されるDrehmann徴候が陽性になります。
【試験対策ポイント】
小児股関節疾患は年齢で切り分けるのが最速です。
| 疾患 | 好発年齢 | 特徴 |
|---|---|---|
| 発育性股関節形成不全 | 乳児期 | 開排制限、Allis徴候、Ortolani/Barlow |
| 単純性股関節炎 | 3〜10歳 | 感冒後の一過性、数日〜2週で自然軽快 |
| Perthes病 | 4〜8歳の男児 | 骨頭壊死、外転・内旋制限、活発でやせ型 |
| 大腿骨頭すべり症 | 10〜16歳の肥満男児 | 外旋位拘縮、Drehmann徴候、膝痛を訴える |
「膝が痛い」と訴える小児では股関節を必ず診る(閉鎖神経を介した関連痛)のは臨床でも国試でも定番の落とし穴です。
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