第48回 理学療法士国家試験 午後 第43問
物理療法第48回午後
第48回 理学療法士国家試験 午後 第43問(物理療法)の正答は 1 です。EMC(Electro-Magnetic Compatibility:電磁両立性)とは、機器が過度な電磁妨害を出さず(EMI)、かつ外部からの電磁妨害を受けても正常に動作する(EMS)ことを保証する規格です。
問題
電磁影響を下げるための方法で正しいのはどれか。
- 1. EMC規格の機器に取り替える。 ✓
- 2. プローブのコードは長くする。
- 3. 水道の蛇口でアースをとる。
- 4. 電源コードは重ねて束ねる。
- 5. 部屋を乾燥させる。
正答:1番
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解説
■ 正答:1番 — EMC規格の機器に取り替える。
EMC(Electro-Magnetic Compatibility:電磁両立性)とは、機器が過度な電磁妨害を出さず(EMI)、かつ外部からの電磁妨害を受けても正常に動作する(EMS)ことを保証する規格です。EMC規格に適合した医療機器に更新することが、電磁障害を減らす最も確実な方法です。
【各選択肢の解説】
1. EMC規格の機器に取り替える。
✅ 正しい。妨害波の放出と妨害波への耐性の両方が規格で担保されるため、電磁影響の低減に直結します。
✅ 正しい。妨害波の放出と妨害波への耐性の両方が規格で担保されるため、電磁影響の低減に直結します。
2. プローブのコードは長くする。
❌ 誤り。長いコードはアンテナとして働き、外来ノイズを拾いやすくなります。ケーブルはできるだけ短くするのが原則です。
❌ 誤り。長いコードはアンテナとして働き、外来ノイズを拾いやすくなります。ケーブルはできるだけ短くするのが原則です。
3. 水道の蛇口でアースをとる。
❌ 誤り。現在の給水管は樹脂管が多く接地抵抗が不定で、確実な接地になりません。医療機器は必ず医用接地端子(3Pコンセントの接地極)に接続します。
❌ 誤り。現在の給水管は樹脂管が多く接地抵抗が不定で、確実な接地になりません。医療機器は必ず医用接地端子(3Pコンセントの接地極)に接続します。
4. 電源コードは重ねて束ねる。
❌ 誤り。束ねたコードは相互誘導によりノイズを増やし、放熱も妨げられます。電源ケーブルと信号ケーブルは離して配線するのが基本です。
❌ 誤り。束ねたコードは相互誘導によりノイズを増やし、放熱も妨げられます。電源ケーブルと信号ケーブルは離して配線するのが基本です。
5. 部屋を乾燥させる。
❌ 誤り。乾燥は静電気の発生を招き、静電気放電は電子機器の誤動作や故障の原因になります。相対湿度は50%前後に保つのが望ましいとされています。
❌ 誤り。乾燥は静電気の発生を招き、静電気放電は電子機器の誤動作や故障の原因になります。相対湿度は50%前後に保つのが望ましいとされています。
【試験対策ポイント】
理学療法室の電磁環境で押さえるべきポイントは次のとおりです。
| 対策 | 理由 |
|---|---|
| EMC適合機器を使う | 放出と耐性の両方を規格で担保 |
| ケーブルは短く・束ねない・信号線と電源線を分離 | 誘導ノイズを減らす |
| 医用接地端子で確実にアース | 漏れ電流・ノイズを大地へ逃がす |
| 適度な湿度(50%程度)を保つ | 静電気放電の防止 |
| 携帯電話は植込み型機器から15cm以上離す | ペースメーカ・ICDへの誤動作防止 |
とくに極超短波(マイクロ波)・短波(極超短波を含む高周波療法)は心臓ペースメーカ装着者に禁忌で、装置から一定距離を離す必要があります。電磁障害はセラピスト側の機器だけでなく、患者の植込み型医療機器にも及ぶという視点で覚えてください。
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