第48回 理学療法士国家試験 午後 第70問
第48回 理学療法士国家試験 午後 第70問(運動学)の正答は 5 です。母指CM関節(母指手根中手関節)は大菱形骨と第1中手骨からなる鞍関節で、屈曲・伸展、外転・内転、対立の運動が可能です。
- 1. 短母指外転筋
- 2. 短母指屈筋
- 3. 母指内転筋
- 4. 母指対立筋
- 5. 掌側骨間筋 ✓
正答:5番
初回正答率 50%参考値
10人の初回解答から算出(2026年10月2日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
母指CM関節(母指手根中手関節)は大菱形骨と第1中手骨からなる鞍関節で、屈曲・伸展、外転・内転、対立の運動が可能です。掌側骨間筋は第2・4・5指のMP関節の内転に働く筋で、母指CM関節の運動には関与しません。
【各選択肢の解説】
❌ 誤り(=作用する)。母指の掌側外転が主作用ですが、第1中手骨に停止して対立運動の一部を担い、CM関節の屈曲成分にも関与します。正中神経支配。
❌ 誤り(=作用する)。名前のとおりCM関節およびMP関節の屈曲に働きます。浅頭は正中神経、深頭は尺骨神経支配の二重支配です。
❌ 誤り(=作用する)。母指を手掌面に近づける内転が主作用ですが、第1中手骨を掌側へ引くためCM関節の屈曲にも関与します。尺骨神経支配で、麻痺するとFroment徴候が陽性になります。
❌ 誤り(=作用する)。対立運動は屈曲+外転+回内の複合運動であり、CM関節の屈曲成分を含みます。正中神経支配で、猿手では最も明瞭に萎縮します。
✅ 正しい(=作用しない)。掌側骨間筋は第2・4・5指を中指に近づける内転筋で、母指CM関節の屈曲には関与しません。これが本問の正答です。
【試験対策ポイント】
母指球筋4つの神経支配は最頻出です。正中神経=短母指外転筋・母指対立筋・短母指屈筋浅頭/尺骨神経=母指内転筋・短母指屈筋深頭。正中神経麻痺(手根管症候群)では母指球が萎縮して母指の掌側外転・対立ができない猿手、尺骨神経麻痺では母指内転筋が働かず、つまみ動作で長母指屈筋が代償して母指IP関節が屈曲するFroment徴候が出ます。骨間筋は「背側=外転(DAB)/掌側=内転(PAD)」の語呂で覚え、どちらも尺骨神経支配、MP屈曲+PIP・DIP伸展という虫様筋と同じ作用ももちます。母指の外転は「掌側外転(手掌面に垂直)」と「橈側外転(手掌面内)」を区別する点も要注意です。
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