PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午後 第71問

運動学第48回午後

第48回 理学療法士国家試験 午後 第71問(運動学)の正答は 1・4 です。股関節内旋に働く筋は、小殿筋(とくに前部線維)・中殿筋前部線維・大腿筋膜張筋と、ハムストリングス内側の半腱様筋・半膜様筋です。

問題
股関節の内旋運動に関与する筋はどれか。2つ選べ。
  1. 1. 小殿筋
  2. 2. 大殿筋
  3. 3. 縫工筋
  4. 4. 半膜様筋
  5. 5. 大腿二頭筋

正答:1・4番

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解説
■ 正答:1・4番 — 小殿筋、半膜様筋

股関節内旋に働く筋は、小殿筋(とくに前部線維)・中殿筋前部線維・大腿筋膜張筋と、ハムストリングス内側の半腱様筋・半膜様筋です。骨盤側から大転子前面に付く筋、および坐骨結節から脛骨内側に向かう筋が内旋作用をもちます。


【各選択肢の解説】

1. 小殿筋
✅ 正しい。腸骨外側面から大転子前面に停止し、股関節外転に加えて前部線維が内旋に働きます。上殿神経支配です。
2. 大殿筋
❌ 誤り。仙骨・腸骨後面から腸脛靱帯・殿筋粗面に停止し、股関節の伸展と強力な外旋に働きます。
3. 縫工筋
❌ 誤り。上前腸骨棘から脛骨粗面内側(鵞足)に走り、股関節では屈曲・外転・外旋、膝関節では屈曲・下腿内旋に働きます。「あぐらをかく筋」と覚えると外旋であることが明確です。
4. 半膜様筋
✅ 正しい。坐骨結節から脛骨内側顆に停止する内側ハムストリングスで、股関節伸展・内旋、膝関節屈曲・下腿内旋に働きます。脛骨神経支配です。
5. 大腿二頭筋長頭
❌ 誤り。坐骨結節から腓骨頭に走る外側ハムストリングスで、股関節伸展・外旋、膝関節屈曲・下腿外旋に働きます。

【試験対策ポイント】

股関節の回旋は「外旋筋は数多く強力・内旋を主作用とする筋は存在しない」が大原則です。外旋=深層外旋六筋(梨状筋・上双子筋・内閉鎖筋・下双子筋・大腿方形筋・外閉鎖筋)+大殿筋・縫工筋・腸腰筋。内旋=小殿筋前部・中殿筋前部・大腿筋膜張筋・半腱様筋・半膜様筋で、いずれも「副作用としての内旋」です。ハムストリングスは「内側(半腱様筋・半膜様筋)=内旋/外側(大腿二頭筋)=外旋」と、名前の位置がそのまま回旋方向になる点で整理できます。中殿筋・小殿筋は前部が屈曲・内旋、後部が伸展・外旋と部位で作用が変わるので、「前部=内旋」を必ず押さえましょう。

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