PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午後 第76問

病理学概論第48回午後

第48回 理学療法士国家試験 午後 第76問(病理学概論)の正答は 2 です。アナフィラキシーはIgE抗体が肥満細胞・好塩基球に結合し、抗原と反応してヒスタミンなどの化学伝達物質が一気に放出されるⅠ型(即時型)アレルギーの代表です。

問題
Ⅰ型アレルギーはどれか。
  1. 1. 自己免疫性溶血性貧血
  2. 2. アナフィラキシー
  3. 3. ツベルクリン反応
  4. 4. ループス腎炎
  5. 5. 重症筋無力症

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — アナフィラキシー

アナフィラキシーはIgE抗体が肥満細胞・好塩基球に結合し、抗原と反応してヒスタミンなどの化学伝達物質が一気に放出されるⅠ型(即時型)アレルギーの代表です。抗原曝露から数分〜30分以内に、蕁麻疹・気道浮腫・血圧低下といった全身症状が出現します。


【各選択肢の解説】

1. 自己免疫性溶血性貧血
❌ 誤り。赤血球膜に対する自己抗体(IgG・IgM)が結合し、補体や貪食細胞によって赤血球が破壊されるⅡ型(細胞傷害型)アレルギーです。
2. アナフィラキシー
✅ 正しい。IgE介在性のⅠ型(即時型・アナフィラキシー型)の典型例で、気管支喘息・花粉症・蕁麻疹と同じ機序です。
3. ツベルクリン反応
❌ 誤り。感作Tリンパ球とマクロファージによるⅣ型(遅延型)で、反応のピークは48時間後です。接触性皮膚炎・移植片拒絶反応も同じ型です。
4. ループス腎炎
❌ 誤り。抗原抗体複合体(免疫複合体)が糸球体基底膜に沈着して補体を活性化するⅢ型(免疫複合体型)です。血清病・急性糸球体腎炎も同型です。
5. 重症筋無力症
❌ 誤り。神経筋接合部のアセチルコリン受容体に対する自己抗体が受容体機能を阻害するもので、Ⅱ型(受容体を標的とするためⅤ型に分類することもある)です。

【試験対策ポイント】

Coombs&Gellのアレルギー分類は毎年のように問われます。代表疾患をセットで覚えます。

機序代表疾患
Ⅰ型(即時型)IgE・肥満細胞アナフィラキシー、気管支喘息、花粉症、蕁麻疹
Ⅱ型(細胞傷害型)IgG・IgMと補体自己免疫性溶血性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、重症筋無力症、Goodpasture症候群
Ⅲ型(免疫複合体型)免疫複合体の沈着SLE・ループス腎炎、血清病、急性糸球体腎炎、過敏性肺炎
Ⅳ型(遅延型)感作T細胞ツベルクリン反応、接触性皮膚炎、移植拒絶反応

Ⅰ〜Ⅲ型は液性免疫(抗体)、Ⅳ型のみ細胞性免疫(T細胞)という軸で整理すると、初見の疾患でも推定できます。

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