PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午後 第77問

整形外科学第48回午後

第48回 理学療法士国家試験 午後 第77問(整形外科学)の正答は 3 です。Kienböck(キーンベック)病は手根骨の月状骨が阻血性壊死をきたす疾患で、大工や電動工具作業者など手関節に反復する外力が加わる成人男性に好発します。

問題
骨端症と発生部位についての組合せで正しいのはどれか。
  1. 1. Osgood-Schlatter病 ―― 大腿骨頭
  2. 2. 第1Köhler病 ―― 踵骨
  3. 3. Kienböck病 ―― 月状骨
  4. 4. Perthes病 ―― 脛骨粗面
  5. 5. Sever病 ―― 足舟状骨

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — Kienböck病 ―― 月状骨

Kienböck(キーンベック)病は手根骨の月状骨が阻血性壊死をきたす疾患で、大工や電動工具作業者など手関節に反復する外力が加わる成人男性に好発します。手関節背側の痛み・腫脹と握力低下が主症状です。


【各選択肢の解説】

1. Osgood-Schlatter病 ―― 大腿骨頭
❌ 誤り。Osgood-Schlatter病の発生部位は脛骨粗面です。成長期のスポーツ少年で、大腿四頭筋の牽引により膝蓋腱付着部が剥離・骨化障害を起こします。
2. 第1Köhler病 ―― 踵骨
❌ 誤り。第1Köhler病は足舟状骨の骨端症です(第2Köhler病=Freiberg病は第2中足骨頭)。
3. Kienböck病 ―― 月状骨
✅ 正しい。月状骨無腐性壊死(月状骨軟化症)で、X線では月状骨の硬化像・圧潰・扁平化がみられます。
4. Perthes病 ―― 脛骨粗面
❌ 誤り。Perthes病の発生部位は大腿骨頭です。4〜8歳の男児に多く、跛行と股関節痛・外転/内旋制限で発症します。
5. Sever病 ―― 足舟状骨
❌ 誤り。Sever病は踵骨の骨端症(踵骨骨端炎)です。10歳前後のスポーツ児で、アキレス腱付着部の踵部痛が生じます。

【試験対策ポイント】

骨端症は「病名と部位」をセットで丸暗記するのが最短ルートです。

疾患名部位好発年齢
Perthes病大腿骨頭4〜8歳男児
Osgood-Schlatter病脛骨粗面10〜15歳スポーツ児
Sever病踵骨10歳前後
第1Köhler病足舟状骨3〜7歳
Freiberg病(第2Köhler病)第2中足骨頭思春期女子
Kienböck病月状骨20〜40歳男性
Panner病上腕骨小頭10歳前後

Kienböck病だけが小児でなく成人(労働者)の疾患である点が引っかけポイントです。

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