第48回 理学療法士国家試験 午後 第84問
整形外科学第48回午後
第48回 理学療法士国家試験 午後 第84問(整形外科学)の正答は 4 です。Chopart(ショパール)関節離断では、腓骨筋群(長・短腓骨筋)や前脛骨筋の停止部を失う一方で下腿三頭筋(アキレス腱)と後脛骨筋が温存されるため、筋バランスが崩れて尖足・内反変形(足内反拘縮)を生じやすくなります。
問題
下肢切断について正しいのはどれか。
- 1. 大腿標準切断では股内転拘縮を生じやすい。
- 2. 下腿標準切断では外反膝を生じやすい。
- 3. Syme切断では断端末に創を生じやすい。
- 4. Chopart関節離断では足内反拘縮を生じやすい。 ✓
- 5. Lisfranc切断では足外反変形を生じやすい。
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — Chopart関節離断では足内反拘縮を生じやすい。
Chopart(ショパール)関節離断では、腓骨筋群(長・短腓骨筋)や前脛骨筋の停止部を失う一方で下腿三頭筋(アキレス腱)と後脛骨筋が温存されるため、筋バランスが崩れて尖足・内反変形(足内反拘縮)を生じやすくなります。
【各選択肢の解説】
1. 大腿標準切断では股内転拘縮を生じやすい。
❌ 誤り。大腿切断では内転筋群の付着部(大腿骨内側)を大きく失う一方、腸腰筋・中殿筋などが残るため、股関節の屈曲・外転拘縮を生じやすくなります。
❌ 誤り。大腿切断では内転筋群の付着部(大腿骨内側)を大きく失う一方、腸腰筋・中殿筋などが残るため、股関節の屈曲・外転拘縮を生じやすくなります。
2. 下腿標準切断では外反膝を生じやすい。
❌ 誤り。下腿切断では座位や車椅子で膝を屈曲した肢位をとりやすく、膝関節屈曲拘縮が問題になります。外反膝ではありません。
❌ 誤り。下腿切断では座位や車椅子で膝を屈曲した肢位をとりやすく、膝関節屈曲拘縮が問題になります。外反膝ではありません。
3. Syme切断では断端末に創を生じやすい。
❌ 誤り。Syme切断は厚く丈夫な踵部皮膚弁で断端末を覆うため、断端末荷重が可能で創が生じにくいのが最大の利点です。
❌ 誤り。Syme切断は厚く丈夫な踵部皮膚弁で断端末を覆うため、断端末荷重が可能で創が生じにくいのが最大の利点です。
4. Chopart関節離断では足内反拘縮を生じやすい。
✅ 正しい。腓骨筋群の停止(第5中足骨底・第1中足骨底)を失い、アキレス腱の牽引が優位となるため尖足内反となります。そのためアキレス腱延長術や後方の腱移行が併用されることがあります。
✅ 正しい。腓骨筋群の停止(第5中足骨底・第1中足骨底)を失い、アキレス腱の牽引が優位となるため尖足内反となります。そのためアキレス腱延長術や後方の腱移行が併用されることがあります。
5. Lisfranc切断では足外反変形を生じやすい。
❌ 誤り。Lisfranc(リスフラン)関節離断でも腓骨筋群の停止部が失われるため、Chopart離断と同様に尖足・内反変形を生じやすくなります。外反ではありません。
❌ 誤り。Lisfranc(リスフラン)関節離断でも腓骨筋群の停止部が失われるため、Chopart離断と同様に尖足・内反変形を生じやすくなります。外反ではありません。
【試験対策ポイント】
切断部位と生じやすい拘縮は「残った筋が引っぱる方向へ変形する」と考えると理屈で解けます。
- 股離断・大腿切断:股関節の屈曲・外転拘縮(内転筋群の付着喪失)→ 腹臥位訓練と内転筋・伸展筋の強化
- 下腿切断:膝関節屈曲拘縮 → 膝伸展位でのポジショニング、大腿四頭筋強化
- Syme切断:断端末荷重が可能。義足は差し込み式で外観はやや劣る
- Chopart/Lisfranc離断:尖足内反変形(腓骨筋の停止喪失+アキレス腱優位)
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