第49回 理学療法士国家試験 午前 第4問
神経内科学第49回午前
第49回 理学療法士国家試験 午前 第4問(神経内科学)の正答は 1 です。病巣は右放線冠(右側脳室体部外側の白質)です。
問題
70歳の女性。右利き。脳梗塞を発症し搬送された。発症後2か月の頭部MRI(別冊No. 1)を別に示す。現時点で最も出現しやすい症状はどれか。
- 1. 運動麻痺 ✓
- 2. 嚥下障害
- 3. 視覚障害
- 4. 聴覚障害
- 5. 失語症
正答:1番
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解説
■ 正答:1番 — 運動麻痺
病巣は右放線冠(右側脳室体部外側の白質)です。放線冠には内包後脚へ向かう皮質脊髄路が密に走っているため、病巣が小さくても対側(左側)の片麻痺が主症状となります。右利きの患者で病巣は右(非優位)半球のため、失語は出現しにくい点も判断材料になります。
【各選択肢の解説】
1. 運動麻痺
✅ 正しい。放線冠は皮質脊髄路の通り道で、片側病変では対側の上下肢に運動麻痺(左片麻痺)が生じる。純粋運動性片麻痺を呈する代表的な部位である。
✅ 正しい。放線冠は皮質脊髄路の通り道で、片側病変では対側の上下肢に運動麻痺(左片麻痺)が生じる。純粋運動性片麻痺を呈する代表的な部位である。
2. 嚥下障害
❌ 誤り。皮質延髄路は両側支配のため、一側の放線冠病変だけで持続する嚥下障害は生じにくい。仮性球麻痺は両側性病変、球麻痺は延髄病変で起こる。
❌ 誤り。皮質延髄路は両側支配のため、一側の放線冠病変だけで持続する嚥下障害は生じにくい。仮性球麻痺は両側性病変、球麻痺は延髄病変で起こる。
3. 視覚障害
❌ 誤り。同名半盲は視放線(側脳室後角の外側)や後頭葉の障害で起こる。本例の病巣は体部外側で視放線には及んでいない。
❌ 誤り。同名半盲は視放線(側脳室後角の外側)や後頭葉の障害で起こる。本例の病巣は体部外側で視放線には及んでいない。
4. 聴覚障害
❌ 誤り。聴覚路は両側性に投射するため、一側の大脳病変で難聴は生じにくい。
❌ 誤り。聴覚路は両側性に投射するため、一側の大脳病変で難聴は生じにくい。
5. 失語症
❌ 誤り。右利きの場合、言語優位半球は約95%が左半球。右半球の放線冠病変では失語ではなく、半側空間無視などの高次脳機能障害が問題となりうる。
❌ 誤り。右利きの場合、言語優位半球は約95%が左半球。右半球の放線冠病変では失語ではなく、半側空間無視などの高次脳機能障害が問題となりうる。
【試験対策ポイント】
「病巣の側と利き手」はセットで読む習慣をつけましょう。右利き=左半球優位なので、右半球病変で失語は出ない(=失語の選択肢は切れる)と即断できます。
皮質脊髄路の走行(皮質→放線冠→内包後脚→大脳脚→橋底部→延髄錐体→錐体交叉)を1本の線でイメージしておくと、どのレベルの病巣でも「対側片麻痺」を答えられます。逆に、一側病変では出にくい症状=両側支配の機能(嚥下・聴覚・体幹筋)と覚えると、消去法が速くなります。
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