PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午前 第6問

理学療法評価学第49回午前

第49回 理学療法士国家試験 午前 第6問(理学療法評価学)の正答は 3 です。FIMの移動(歩行)は50m、階段は12〜14段が「完全自立(7点)/修正自立(6点)」の距離・段数基準です。

問題
80歳の男性。脳梗塞による右片麻痺。Brunnstrom法ステージは上肢、手指、下肢ともにⅢ。右短下肢装具を装着し1本杖歩行は15 mまでは可能である。12段の階段昇降は可能であるが、そばで見守る必要がある。歩行と階段のFIMの点数の組合せで正しいのはどれか。
  1. 1. 歩行6点 ―― 階段6点
  2. 2. 歩行5点 ―― 階段6点
  3. 3. 歩行5点 ―― 階段5点
  4. 4. 歩行4点 ―― 階段5点
  5. 5. 歩行4点 ―― 階段4点

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 歩行5点 ―― 階段5点

FIMの移動(歩行)は50m、階段は12〜14段が「完全自立(7点)/修正自立(6点)」の距離・段数基準です。本例は装具と杖を用いて15mまで歩行可能=50mに届かないため、介助がなくても6点以上はつかず5点になります。階段は12段を昇降できていますが見守り(監視)が必要なので、こちらも5点です。


【各選択肢の解説】

1. 歩行6点 ―― 階段6点
❌ 誤り。6点(修正自立)は装具・杖を使っても50m歩行・12〜14段昇降が介助も監視もなくできる場合。15mでは歩行6点にならず、見守りが要る階段も6点にはならない。
2. 歩行5点 ―― 階段6点
❌ 誤り。歩行5点は正しいが、階段は見守り(監視)が必要な時点で5点であり6点ではない。
3. 歩行5点 ―― 階段5点
✅ 正しい。歩行は15m以上50m未満を介助なしで移動できるため5点。階段は12段を監視下で昇降できるため5点。
4. 歩行4点 ―― 階段5点
❌ 誤り。4点は「75%以上を自分で行い、軽度の身体接触介助を要する」レベル。本例は身体介助を受けていないので4点にはならない。
5. 歩行4点 ―― 階段4点
❌ 誤り。上記のとおり身体介助を要していないため、どちらも4点ではない。

【試験対策ポイント】

FIM移動系の採点は「距離・段数」と「介助量」の2軸で決まります。

点数歩行(50m基準)階段(12〜14段基準)
7点補助具なしで50m自立補助具なしで12〜14段自立
6点装具・杖使用、時間がかかる等で50m自立手すり使用等で12〜14段自立
5点監視・準備、または15m以上50m未満を介助なし監視・準備、または4〜11段を介助なし
4点75%以上自分で行う(軽介助)75%以上自分で行う(軽介助)
3点50%以上75%未満を自分で行う50%以上75%未満を自分で行う

「補助具を使っていても介助がなければ6点」「距離が足りなければ最高でも5点」という2点が最頻出です。FIMの5点は監視・声かけ・準備を含む点も混同しやすいので注意してください。

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