第49回 理学療法士国家試験 午前 第13問
整形外科学第49回午前
第49回 理学療法士国家試験 午前 第13問(整形外科学)の正答は 5 です。提示された膝関節側面像では、脛骨粗面部の骨端核(脛骨結節の骨突起)が不整に膨隆・分節化しており、周囲の軟部組織にも腫脹がみられます。
問題
10歳の女児。1か月ほど前から運動後に膝の痛みを訴え、膝脛骨結節部に圧痛があった。単純エックス線写真(別冊No.2)を別に示す。最も考えられるのはどれか。
- 1. 腓骨骨折
- 2. 膝靱帯損傷
- 3. 膝半月板損傷
- 4. 第1 Köhler病
- 5. Osgood−Schlatter病 ✓
正答:5番
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解説
■ 正答:5番 — Osgood−Schlatter病
提示された膝関節側面像では、脛骨粗面部の骨端核(脛骨結節の骨突起)が不整に膨隆・分節化しており、周囲の軟部組織にも腫脹がみられます。骨端線が開いた10歳の女児で、運動後の膝痛と脛骨結節部の圧痛があることから、Osgood−Schlatter病(脛骨粗面の骨端症)と診断されます。
【各選択肢の解説】
1. 腓骨骨折
❌ 誤り。画像上、腓骨に骨折線・転位・仮骨形成はみられない。外傷歴もなく、症状は運動後の膝前面痛である。
❌ 誤り。画像上、腓骨に骨折線・転位・仮骨形成はみられない。外傷歴もなく、症状は運動後の膝前面痛である。
2. 膝靱帯損傷
❌ 誤り。靱帯損傷は単純エックス線では描出されず、明らかな外傷エピソードと不安定性(Lachmanテストなど)を伴う。本例は圧痛部位が脛骨結節に限局している。
❌ 誤り。靱帯損傷は単純エックス線では描出されず、明らかな外傷エピソードと不安定性(Lachmanテストなど)を伴う。本例は圧痛部位が脛骨結節に限局している。
3. 膝半月板損傷
❌ 誤り。半月板損傷も単純エックス線では写らず、症状は関節裂隙の圧痛・ロッキング・引っかかり感が中心となる。
❌ 誤り。半月板損傷も単純エックス線では写らず、症状は関節裂隙の圧痛・ロッキング・引っかかり感が中心となる。
4. 第1 Köhler病
❌ 誤り。第1 Köhler病は足の舟状骨に生じる骨端症で、部位がまったく異なる(第2 Köhler病=Freiberg病は第2中足骨頭)。
❌ 誤り。第1 Köhler病は足の舟状骨に生じる骨端症で、部位がまったく異なる(第2 Köhler病=Freiberg病は第2中足骨頭)。
5. Osgood−Schlatter病
✅ 正しい。膝蓋腱の牽引により脛骨粗面の骨端核が剥離・分節化する成長期のスポーツ障害で、画像所見(脛骨結節の不整・膨隆)と圧痛部位が一致する。
✅ 正しい。膝蓋腱の牽引により脛骨粗面の骨端核が剥離・分節化する成長期のスポーツ障害で、画像所見(脛骨結節の不整・膨隆)と圧痛部位が一致する。
【試験対策ポイント】
骨端症(骨軟骨症)は部位と病名の対応がそのまま得点になります。
| 病名 | 部位 | 好発年齢 |
|---|---|---|
| Osgood−Schlatter病 | 脛骨粗面 | 10〜15歳(男子に多い) |
| Perthes病 | 大腿骨頭 | 4〜8歳 |
| Sever病 | 踵骨骨端 | 8〜12歳 |
| 第1 Köhler病 | 足の舟状骨 | 3〜7歳 |
| Freiberg病(第2 Köhler病) | 第2中足骨頭 | 10代女子 |
| Scheuermann病 | 椎体(胸椎) | 思春期 |
Osgood−Schlatter病は大腿四頭筋の収縮による膝蓋腱の牽引ストレスが原因なので、「ジャンプ・ダッシュの多い競技」「膝伸展抵抗運動で増悪」「脛骨結節の圧痛と隆起」がキーワードです。
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