PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午前 第14問

整形外科疾患理学療法第49回午前

第49回 理学療法士国家試験 午前 第14問(整形外科疾患理学療法)の正答は 2 です。Osgood−Schlatter病は膝蓋腱の反復牽引による脛骨粗面の骨端症で、成長終了とともに自然軽快するのが原則です。

問題
10歳の女児。1か月ほど前から運動後に膝の痛みを訴え、膝脛骨結節部に圧痛があった。単純エックス線写真(別冊No.2)を別に示す。運動後以外には膝の痛みの訴えはなかった。正しい対応はどれか。
第49回午前第14問 図
  1. 1. ギプス固定
  2. 2. 運動の制限 ✓
  3. 3. 運動後の極超短波
  4. 4. 運動後のホットパック
  5. 5. 腸脛靱帯のストレッチ

正答:2番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。答えはアプリの学習記録に残ります(登録不要) — 弱点分析・成績グラフはアプリで
この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 40%参考値

10人の初回解答から算出(2026年10月2日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:2番 — 運動の制限

Osgood−Schlatter病は膝蓋腱の反復牽引による脛骨粗面の骨端症で、成長終了とともに自然軽快するのが原則です。治療の基本は原因である牽引ストレスを減らすこと、すなわちスポーツ活動の制限と大腿四頭筋のストレッチであり、疼痛が運動後に限られる本例では運動の制限が正しい対応となります。


【各選択肢の解説】

1. ギプス固定
❌ 誤り。骨折ではなく、疼痛も運動後に限られる。長期の固定は筋萎縮・関節拘縮を招くだけで適応にならない。
2. 運動の制限
✅ 正しい。脛骨粗面への牽引ストレスを減らすことが根本的な対応。疼痛が強い時期はスポーツ活動を制限し、大腿四頭筋のストレッチや膝蓋腱バンドを併用する。
3. 運動後の極超短波
❌ 誤り。極超短波は深部加温を行う温熱療法で、運動後の急性炎症・疼痛には適さない。加えて骨端線が開いている成長期の骨端部への照射は避けるのが原則。
4. 運動後のホットパック
❌ 誤り。運動直後は炎症が高まっている時期であり、温めると腫脹・疼痛が増悪しうる。運動後は寒冷療法(アイシング)が適切。
5. 腸脛靱帯のストレッチ
❌ 誤り。腸脛靱帯は大腿外側を走り腸脛靱帯炎(ランナー膝)の原因となる部位。本疾患で伸張すべきは脛骨粗面を牽引する大腿四頭筋(とくに大腿直筋)である。

【試験対策ポイント】

成長期のスポーツ障害では「原因となるストレスを減らす」が第一選択です。Osgood−Schlatter病では以下がセットで問われます。

  • 活動制限(完全な安静や固定は不要)
  • 大腿四頭筋・ハムストリングスのストレッチ(柔軟性低下が発症因子)
  • 運動後のアイシング、膝蓋腱バンド(Osgoodバンド)による牽引力の分散
物理療法の使い分けも重要です。急性期・運動直後=寒冷(アイシング)/慢性期のこわばり=温熱。さらに、極超短波・超音波などの深部温熱は、成長期の骨端線・眼・生殖腺・ペースメーカー装着部位などに禁忌である点を必ず覚えておきましょう。

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