PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午前 第12問

理学療法評価学第49回午前

第49回 理学療法士国家試験 午前 第12問(理学療法評価学)の正答は 2 です。機能残存レベルはMMT3以上を保っている最も遠位の髄節で判定します。

問題
24歳の男性。バイクに乗っていて乗用車と衝突し救急搬送された。頸椎脱臼骨折の診断で手術を受けた。MMTの結果を表に示す。機能残存レベルはどれか。
第49回午前第12問 図
  1. 1. C5
  2. 2. C6
  3. 3. C7
  4. 4. C8
  5. 5. T1

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — C6

機能残存レベルはMMT3以上を保っている最も遠位の髄節で判定します。表では橈側手根伸筋(C6)がMMT5であるのに対し、上腕三頭筋(C7)はMMT2、指伸筋・小指外転筋はさらに低下しています。したがって残存レベルはC6です。


【各選択肢の解説】

1. C5
❌ 誤り。C5のkey muscleである三角筋・上腕二頭筋はMMT5だが、それより遠位のC6(橈側手根伸筋)もMMT5であるため、残存レベルはC5より下位となる。
2. C6
✅ 正しい。C6のkey muscleである長・短橈側手根伸筋がMMT5で保たれ、C7の上腕三頭筋はMMT2にとどまる。手関節背屈が可能で肘伸展が困難=C6レベルの典型像。
3. C7
❌ 誤り。C7のkey muscleである上腕三頭筋はMMT2で、機能残存レベルの条件(3以上)を満たさない。
4. C8
❌ 誤り。C8のkey muscleである深指屈筋(表では指伸筋がMMT2)レベルの機能は失われている。
5. T1
❌ 誤り。T1のkey muscleである小指外転筋はMMT0で、まったく機能していない。

【試験対策ポイント】

頸髄損傷のkey muscleは丸暗記が必要です。

髄節key muscleできる動作
C5三角筋・上腕二頭筋肩外転・肘屈曲
C6長/短橈側手根伸筋手関節背屈(テノデーシス把持)
C7上腕三頭筋肘伸展(プッシュアップ・移乗)
C8深指屈筋手指屈曲(握り)
T1小指外転筋手指外転(巧緻動作)

ADLの分岐点はC6とC7です。C6=手関節背屈による把持でADLの多くが自立、C7=肘伸展が可能となりプッシュアップ・移乗・車椅子駆動が実用化。国試では「機能残存レベル=MMT3以上の最遠位髄節」という定義と、このADL対応表がセットで問われます。

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