第49回 理学療法士国家試験 午前 第16問
義肢装具学第49回午前
第49回 理学療法士国家試験 午前 第16問(義肢装具学)の正答は 5 です。図5では義足側を先に障害物の向こうへ振り出してまたいでいます。
問題
大腿切断者の移動動作を図に示す。適切でないのはどれか。
- 1. 椅子から立ち上がる
- 2. 階段を昇る
- 3. 坂道を下る
- 4. 坂道を上る
- 5. 障害物をまたぐ ✓
正答:5番
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解説
■ 正答:5番 — 障害物をまたぐ
図5では義足側を先に障害物の向こうへ振り出してまたいでいます。大腿義足は膝継手を随意的に制御できないため、義足で片脚支持しながら健側をまたがせることになり、膝折れ・転倒の危険が高い方法です。障害物は健側から先にまたぎ、健側に体重を移してから義足を引き寄せるのが正しい手順です。
【各選択肢の解説】
1. 椅子から立ち上がる
✅ 適切。義足を一歩前に出し、健側下肢を後方に引いて体重を健側にかけながら立ち上がっている。義足側の膝が不意に曲がるのを防ぐ基本の方法。
✅ 適切。義足を一歩前に出し、健側下肢を後方に引いて体重を健側にかけながら立ち上がっている。義足側の膝が不意に曲がるのを防ぐ基本の方法。
2. 階段を昇る
✅ 適切。健側下肢を先に上段へ乗せ、義足を後から引き上げている(昇りは健側から)。
✅ 適切。健側下肢を先に上段へ乗せ、義足を後から引き上げている(昇りは健側から)。
3. 坂道を下る
✅ 適切。手すりを使い義足を先に出して小さな歩幅で下りている。健側を後方に残して体重を支えることで、義足の膝折れを防げる(下りは義足から)。
✅ 適切。手すりを使い義足を先に出して小さな歩幅で下りている。健側を後方に残して体重を支えることで、義足の膝折れを防げる(下りは義足から)。
4. 坂道を上る
✅ 適切。健側を先に振り出し、体幹をやや前傾させて義足を引き上げている(上りは健側から)。
✅ 適切。健側を先に振り出し、体幹をやや前傾させて義足を引き上げている(上りは健側から)。
5. 障害物をまたぐ
❌ 適切でない。図では義足側から先にまたいでおり、義足での片脚支持となって不安定。健側からまたぎ、健側で支持してから義足を持ち上げるのが正しい。
❌ 適切でない。図では義足側から先にまたいでおり、義足での片脚支持となって不安定。健側からまたぎ、健側で支持してから義足を持ち上げるのが正しい。
【試験対策ポイント】
大腿義足の動作指導は「上りは健側から、下りは義足から」が大原則です(階段・坂道・段差すべて共通)。理由は「体重を支える側を安全な脚にする」ためで、
- 上る・またぐ=先に出す脚が支持脚になる → 健側から
- 下りる=先に出す脚が下段で衝撃を受ける → 義足から(膝を伸展位でロックして支える)
立ち上がりでは「義足を前、健側を後ろ」に置くのがポイント。健側の足を体の下に引き込むことで、健側の大腿四頭筋で立ち上がれます。義足を後ろに引いてしまうと膝が屈曲して支持できません。
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