第49回 理学療法士国家試験 午前 第16問
第49回 理学療法士国家試験 午前 第16問(義肢装具学)の正答は 5 です。図5では義足側を先に障害物の向こうへ振り出してまたいでいます。
- 1. 椅子から立ち上がる
- 2. 階段を昇る
- 3. 坂道を下る
- 4. 坂道を上る
- 5. 障害物をまたぐ ✓
正答:5番
初回正答率 60%参考値
10人の初回解答から算出(2026年10月2日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
図5では義足側を先に障害物の向こうへ振り出してまたいでいます。本問は、この図(義足側から先にまたぐ)を適切でないとしています。障害物は健側から先にまたぎ、健側に体重を移してから義足を引き寄せる手順を適切とする扱いです(またぎ動作は出題で扱いが分かれています。下の試験対策ポイント参照)。
【各選択肢の解説】
✅ 適切。義足を一歩前に出し、健側下肢を後方に引いて体重を健側にかけながら立ち上がっている。義足側の膝が不意に曲がるのを防ぐ基本の方法。
✅ 適切。健側下肢を先に上段へ乗せ、義足を後から引き上げている(昇りは健側から)。
✅ 適切。手すりを使い義足を先に出して小さな歩幅で下りている。健側を後方に残して体重を支えることで、義足の膝折れを防げる(下りは義足から)。
✅ 適切。健側を先に振り出し、体幹をやや前傾させて義足を引き上げている(上りは健側から)。
❌ 適切でない。図では義足側から先にまたいでいる。本問では、健側からまたぎ、健側で支持してから義足を持ち上げる手順を適切とする扱い(第46回午後42との関係は試験対策ポイント参照)。
【試験対策ポイント】
大腿義足の動作指導は「上りは健側から、下りは義足から」が大原則です(階段・坂道・段差すべて共通)。理由は「体重を支える側を安全な脚にする」ためで、
- 上る=先に出す脚が上の段で体を持ち上げる → 健側から
- 下りる=先に出す脚が下段で衝撃を受ける → 義足から(膝を伸展位でロックして支える)
立ち上がりでは「義足を前、健側を後ろ」に置くのがポイント。健側の足を体の下に引き込むことで、健側の大腿四頭筋で立ち上がれます。義足を後ろに引いてしまうと膝が屈曲して支持できません。
またぎ動作は出題で扱いが分かれています。本問は図の「義足側から先に障害物をまたぐ」を適切でないとしましたが、第46回午後42では「30 cmの溝は義足側からまたぐ」が複数正答の一つとして正答に含まれました。図の5つの動作から1つ選ぶ型では、立ち上がり・階段・坂道の4つを原則で確かめて消し、残った動作を選ぶのが確実です。
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