PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午前 第17問

義肢装具学第49回午前

第49回 理学療法士国家試験 午前 第17問(義肢装具学)の正答は 4 です。図はダブルクレンザック足継手で、前方(左)に①ロッド・②止めナット、後方(右)に⑤ロッド・④止めナット、中央に③足継手の軸ボルトが描かれています。

問題
背屈0〜20°の範囲で自由に可動するように設定されている足継手を図に示す。この継手を、背屈5〜20°で可動するように再調整する場合に、最初に動かすのはどれか。
第49回午前第17問 図
  1. 1. ①
  2. 2. ②
  3. 3. ③
  4. 4. ④
  5. 5. ⑤

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — ④

図はダブルクレンザック足継手で、前方(左)に①ロッド・②止めナット、後方(右)に⑤ロッド・④止めナット、中央に③足継手の軸ボルトが描かれています。背屈0〜20°を背屈5〜20°に変えるには、底屈側の制限を背屈5°の位置まで強める=後方チャンネルのロッド(⑤)を下げる必要があり、そのためにはまず固定している後方の止めナット④を緩めなければなりません。


【各選択肢の解説】

1.
❌ 誤り。前方チャンネルのロッドで、背屈の制限角度を決める部品。背屈側の上限(20°)は変更しないため触る必要がない。
2.
❌ 誤り。前方ロッドを固定する止めナット。前方は今回変更しない。
3.
❌ 誤り。足継手の回転軸となる軸ボルトで、継手の分解・交換時以外は緩めない。可動域の設定には関与しない。
4.
✅ 正しい。後方ロッドを固定している止めナット。可動域の再設定はまずこのナットを緩め、次に後方ロッド(⑤)を下げて底屈制限を強め、最後に再びナットで固定する。
5.
❌ 誤り。実際に底屈制限角度を決めるロッドだが、止めナット④で固定されているため、ナットを緩める前には回せない。「最初に動かす」ものではない。

【試験対策ポイント】

クレンザック足継手(ダブルクレンザック)の構造は理解すれば一発で解けます。

  • 前方チャンネルのロッドを下げる(伸ばす)→ 背屈が制限される
  • 後方チャンネルのロッドを下げる(伸ばす)→ 底屈が制限される(背屈位で保持できる)
  • ロッドの代わりにコイルばねを入れると、その方向への補助(アシスト)になる。後方にばね=背屈補助(下垂足に対する定番設定)
調整の手順は「止めナットを緩める → ロッドを回す → 止めナットで固定する」。国試では「最初に動かすのは」と手順を問う形式が定番なので、必ず止めナット(ロックナット)が答えになります。

設定の考え方も確認を。背屈0〜20°=底屈は0°で止まる設定。これを背屈5〜20°にする=可動範囲の下限を背屈5°へ引き上げる=底屈方向をさらに5°制限するということです。反張膝(膝ロッキング)の抑制にはこの底屈制限が有効です。

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