PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午前 第21問

理学療法評価学第49回午前

第49回 理学療法士国家試験 午前 第21問(理学療法評価学)の正答は 1・3 です。頭上から投影して測るのは、運動が水平面で起こる項目です。

問題
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で、立位または座位で頭上から投影して測定するのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 肩甲帯伸展
  2. 2. 肩伸展(後方挙上)
  3. 3. 肩水平屈曲
  4. 4. 肘屈曲
  5. 5. 前腕回内

正答:1・3番

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解説
■ 正答:1・3番

頭上から投影して測るのは、運動が水平面で起こる項目です。肩甲帯の屈曲・伸展は両側の肩峰を結ぶ線を基本軸、頭頂と肩峰を結ぶ線を移動軸として上方から観察します。肩水平屈曲・水平伸展も肩関節90°外転位から水平面内で動かすため、上方からの投影で測定します。


【各選択肢の解説】

1. 肩甲帯伸展
✅ 正しい。基本軸=両側の肩峰を結ぶ線、移動軸=頭頂と肩峰を結ぶ線(参考可動域20°)。肩甲骨が水平面上を後方へ動くため、上方から投影して測る。
2. 肩伸展(後方挙上)
❌ 誤り。矢状面の運動(参考可動域50°)で、体幹の側方から観察する。基本軸は肩峰を通る床への垂直線、移動軸は上腕骨。
3. 肩水平屈曲
✅ 正しい。肩関節90°外転位を開始肢位とし、水平面内で上腕を前方へ動かす(参考可動域135°)。基本軸は肩峰を通る矢状面への垂直線で、上方から投影して測る。
4. 肘屈曲
❌ 誤り。矢状面の運動(参考可動域145°)で、側方から観察する。基本軸は上腕骨、移動軸は橈骨。
5. 前腕回内
❌ 誤り。肘90°屈曲位で前腕の長軸まわりの回旋をみる(参考可動域90°)。基本軸は上腕骨、移動軸は手指を伸展した手掌面で、前方から観察する。

【試験対策ポイント】

測定方向は運動面で決まると覚えると整理できます。

  • 水平面の運動=上から見る:肩甲帯屈曲・伸展、肩水平屈曲・水平伸展、頸部回旋、胸腰部回旋
  • 矢状面の運動=横から見る:肩屈曲・伸展、肘屈曲・伸展、股屈曲・伸展、膝屈曲、足背屈・底屈
  • 前額面の運動=正面/背面から見る:肩外転・内転、股外転・内転、頸部・体幹側屈
肩甲帯は方向によって測定肢位が変わる点も要注意です。挙上・引き下げは座位で前方(または背面)から(基本軸=両肩峰を結ぶ線、移動軸=肩峰と胸骨上縁を結ぶ線)、屈曲・伸展は上方から投影します。参考可動域は屈曲20°・伸展20°・挙上20°・引き下げ10°で、引き下げだけ10°である点も頻出です。

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