PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午前 第24問

理学療法評価学第49回午前

第49回 理学療法士国家試験 午前 第24問(理学療法評価学)の正答は 1 です。Danielsらの徒手筋力テストでは、顔面筋は四肢の筋のように段階0〜5では評価しません。

問題
Danielsらの徒手筋力テストで顔面筋のテストの段階付けの方法で誤っているのはどれか。
  1. 1. N ―― 筋力は正常である。
  2. 2. F ―― 機能している。
  3. 3. WF ―― 弱いながら機能を果たしている。
  4. 4. NF ―― 機能を果たしていない。
  5. 5. 0 ―― 全く活動を認めない。

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — N ―― 筋力は正常である。

Danielsらの徒手筋力テストでは、顔面筋は四肢の筋のように段階0〜5では評価しません。表情筋はF(機能する)・WF(弱いながら機能する)・NF(機能しない)・0(活動なし)の4段階で判定します。「N(normal)」という段階は設定されていないため、1が誤りです。


【各選択肢の解説】

1. N ―― 筋力は正常である。
❌ 誤り。顔面筋の段階付けにNという区分は存在しない。四肢のMMTの5(Normal)をそのまま当てはめた誤りである。
2. F ―― 機能している。
✅ 正しい。F(functions)は指示された表情運動を正常に遂行できる状態を表す。
3. WF ―― 弱いながら機能を果たしている。
✅ 正しい。WF(weak functions)は運動は起こるが弱い、左右差がある状態を表す。
4. NF ―― 機能を果たしていない。
✅ 正しい。NF(non-functional)はわずかな収縮は認めるが、意味のある運動が起こらない状態を表す。
5. 0 ―― 全く活動を認めない。
✅ 正しい。収縮がまったく触知・観察できない状態で、四肢のMMTと同じく0と表記する。

【試験対策ポイント】

顔面筋のMMTが四肢と異なる理由は、表情筋が皮膚に停止し関節運動を起こさないため、重力に抗するかどうかや抵抗量で段階づけできないからです。したがって「機能するか・しないか」という質的評価になります。

覚え方はF → WF → NF → 0の4段階(上から順に良い)。Nがない点が唯一の引っかけどころです。

関連して、顔面神経麻痺の評価では柳原法(40点法)(10項目を0・2・4点で評価)やHouse−Brackmann分類(Ⅰ〜Ⅵ)も用いられます。中枢性顔面神経麻痺では額のしわ寄せが保たれる(前頭筋は両側支配)のに対し、末梢性(Bell麻痺など)では閉眼も額のしわ寄せもできないという鑑別点も併せて押さえておきましょう。

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