PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午前 第26問

地域理学療法第49回午前

第49回 理学療法士国家試験 午前 第26問(地域理学療法)の正答は 2 です。回復期リハビリテーション病棟を退院した後は「生活期(維持期)」にあたり、この時期の目標は機能回復そのものではなく、獲得した能力の維持と生活範囲の拡大に移ります。

問題
回復期リハビリテーション病棟退院後の片麻痺患者に対して訪問リハビリテーションが導入された。リハビリテーションの目標で優先度が低いのはどれか。
  1. 1. 麻痺肢の関節可動域制限の予防
  2. 2. 麻痺肢の運動麻痺の改善
  3. 3. 非麻痺肢の筋力の維持
  4. 4. 閉じこもりの予防
  5. 5. 移動能力の維持

正答:2番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:2番 — 麻痺肢の運動麻痺の改善

回復期リハビリテーション病棟を退院した後は「生活期(維持期)」にあたり、この時期の目標は機能回復そのものではなく、獲得した能力の維持と生活範囲の拡大に移ります。運動麻痺の改善が最も期待できるのは発症後およそ6か月までで、生活期の訪問リハビリテーションで麻痺そのものの回復を第一目標に据えるのは優先度が低くなります。


【各選択肢の解説】

1. 麻痺肢の関節可動域制限の予防
✅ 優先度が高い。生活期は不動による拘縮・痙縮の増悪が起こりやすく、可動域の維持は介護負担の軽減にも直結するため必須の目標です。
2. 麻痺肢の運動麻痺の改善
❌ 優先度が低い。運動麻痺の自然回復は発症後3〜6か月でほぼプラトーに達し、生活期に麻痺の改善そのものを主目標にすると、より重要な生活面の課題が後回しになります。
3. 非麻痺肢の筋力の維持
✅ 優先度が高い。片麻痺患者は非麻痺側で立ち上がり・移乗・歩行を代償するため、非麻痺側の筋力低下は即座にADL低下と転倒につながります。
4. 閉じこもりの予防
✅ 優先度が高い。退院後は活動範囲が狭まり、閉じこもりから廃用症候群・うつへと進む悪循環に陥りやすく、社会参加の維持は訪問リハの重要な役割です。
5. 移動能力の維持
✅ 優先度が高い。移動能力はADL・IADLの土台であり、生活期では「これ以上落とさない」ことが最大の目標になります。

【試験対策ポイント】

時期でリハビリテーションの目標が変わるという視点が国試頻出です。

時期主な目標
急性期廃用予防・早期離床・リスク管理
回復期機能回復・ADL自立・在宅復帰
生活期(維持期)能力の維持・生活範囲の拡大・介護負担軽減・閉じこもり予防

「訪問リハビリテーション」「通所リハビリテーション」「介護保険」というキーワードが出たら生活期=維持と参加と即断してよく、「機能改善」「麻痺そのものを治す」といった急性期・回復期的な選択肢が誤りになります。

📗 PTカコモンの学習教材

この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「リハビリテーション医学」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。

▶ この範囲のノートを開く
全科目セット 850円・買い切り / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
関連

▶ 第49回 全問一覧

▶ 地域理学療法 の過去問一覧

スポンサーリンク(広告)