PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午前 第33問

整形外科学第49回午前

第49回 理学療法士国家試験 午前 第33問(整形外科学)の正答は 1 です。Thompsonテストは腹臥位で膝を屈曲させ、下腿三頭筋の筋腹を握って圧迫する検査です。

問題
疾患と診断に有用な整形外科的検査法の組合せで正しいのはどれか。
  1. 1. アキレス腱断裂 ―― Thompsonテスト
  2. 2. 三角靱帯断裂 ―― 足関節内反ストレステスト
  3. 3. 前十字靱帯断裂 ―― 膝後方引き出しテスト
  4. 4. 半月板断裂 ―― 膝外反ストレステスト
  5. 5. 腓腹筋断裂 ―― 下肢伸展挙上テスト

正答:1番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:1番 — アキレス腱断裂 ―― Thompsonテスト

Thompsonテストは腹臥位で膝を屈曲させ、下腿三頭筋の筋腹を握って圧迫する検査です。健常なら足関節が底屈しますが、アキレス腱が断裂していると底屈が起こらず陽性となります。ほかの4つはすべて検査と疾患の対応が入れ替わっています。


【各選択肢の解説】

1. アキレス腱断裂 ―― Thompsonテスト
✅ 正しい。下腿三頭筋を把持しても足関節が底屈しなければ陽性で、アキレス腱断裂を強く示唆します。断裂部の陥凹(へこみ)の触知も重要な所見です。
2. 三角靱帯断裂 ―― 足関節内反ストレステスト
❌ 誤り。三角靱帯は足関節の内側の靱帯なので、緊張させるのは外反(外がえし)ストレスです。内反ストレステストで評価するのは前距腓靱帯・踵腓靱帯といった外側靱帯です。
3. 前十字靱帯断裂 ―― 膝後方引き出しテスト
❌ 誤り。後方引き出しテストは後十字靱帯(PCL)の検査です。前十字靱帯(ACL)には前方引き出しテスト・Lachmanテスト・Nテスト(pivot shift)を用います。
4. 半月板断裂 ―― 膝外反ストレステスト
❌ 誤り。外反ストレステストは内側側副靱帯(MCL)の検査です。半月板断裂にはMcMurrayテスト・Apley圧迫テスト・関節裂隙の圧痛を用います。
5. 腓腹筋断裂 ―― 下肢伸展挙上テスト
❌ 誤り。下肢伸展挙上テスト(SLR、Lasègueテスト)は坐骨神経の伸張テストで、L4〜S1の神経根障害(腰椎椎間板ヘルニア)の検査です。

【試験対策ポイント】

整形外科的テストは「どこを緊張させる操作か」で考えると丸暗記が不要になります。

検査対象陽性所見
Thompsonテストアキレス腱下腿三頭筋を握っても底屈しない
Lachman・前方引き出し前十字靱帯脛骨が前方へ過剰移動
後方引き出し後十字靱帯脛骨が後方へ落ち込む
外反ストレス内側側副靱帯内側の関節裂隙が開く
内反ストレス外側側副靱帯・前距腓靱帯外側の関節裂隙が開く
McMurray半月板回旋しながら伸展でクリック・疼痛
SLR(Lasègue)坐骨神経・L4〜S1神経根下肢後面への放散痛

「緊張させたい靱帯とは反対方向にストレスをかける」(内側の靱帯なら外反)が最大のコツです。

📗 PTカコモンの学習教材

この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「整形外科学」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。

▶ この範囲のノートを開く
全科目セット 850円・買い切り / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
関連

▶ 第49回 全問一覧

▶ 整形外科学 の過去問一覧

スポンサーリンク(広告)