第49回 理学療法士国家試験 午前 第32問
整形外科学第49回午前
第49回 理学療法士国家試験 午前 第32問(整形外科学)の正答は 3 です。発育性股関節形成不全(DDH、旧称:先天性股関節脱臼)は生後3〜4か月の乳児期にはリーメンビューゲル装具(Pavlikハーネス)による治療が第一選択です。
問題
発育性股関節形成不全について正しいのはどれか。
- 1. 開排は制限されない。
- 2. 大腿骨頭の前方脱臼が多い。
- 3. 乳児期ではリーメンビューゲル装具を用いる。 ✓
- 4. 2歳以上では外転位保持免荷装具を用いる。
- 5. 二次的な変形性股関節症にはなりにくい。
正答:3番
次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリで
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:3番 — 乳児期ではリーメンビューゲル装具を用いる。
発育性股関節形成不全(DDH、旧称:先天性股関節脱臼)は生後3〜4か月の乳児期にはリーメンビューゲル装具(Pavlikハーネス)による治療が第一選択です。股関節を屈曲・外転位に保つ吊りバンドで、自動運動を許しながら自然整復を促し、約80%で整復が得られます。
【各選択肢の解説】
1. 開排は制限されない。
❌ 誤り。開排制限はDDHの最も重要な他覚所見です。ほかに大腿皮膚溝(鼠径部・大腿部のしわ)の左右非対称、Allisテスト(Galeazzi徴候)陽性、クリックサインがみられます。
❌ 誤り。開排制限はDDHの最も重要な他覚所見です。ほかに大腿皮膚溝(鼠径部・大腿部のしわ)の左右非対称、Allisテスト(Galeazzi徴候)陽性、クリックサインがみられます。
2. 大腿骨頭の前方脱臼が多い。
❌ 誤り。大腿骨頭は後上方へ脱臼します。おむつや抱き方で下肢が伸展内転位に強制されることが誘因となります。
❌ 誤り。大腿骨頭は後上方へ脱臼します。おむつや抱き方で下肢が伸展内転位に強制されることが誘因となります。
3. 乳児期ではリーメンビューゲル装具を用いる。
✅ 正しい。生後3〜4か月ごろから約3か月間装着します。自動運動を妨げないことが特徴で、無理な徒手整復は大腿骨頭壊死のリスクがあるため行いません。
✅ 正しい。生後3〜4か月ごろから約3か月間装着します。自動運動を妨げないことが特徴で、無理な徒手整復は大腿骨頭壊死のリスクがあるため行いません。
4. 2歳以上では外転位保持免荷装具を用いる。
❌ 誤り。外転位保持免荷装具(Batchelor型など)は主にPerthes病で用いる装具です。2歳以上のDDHは装具では整復困難で、観血的整復や大腿骨減捻内反骨切り術・骨盤骨切り術など手術が中心になります。
❌ 誤り。外転位保持免荷装具(Batchelor型など)は主にPerthes病で用いる装具です。2歳以上のDDHは装具では整復困難で、観血的整復や大腿骨減捻内反骨切り術・骨盤骨切り術など手術が中心になります。
5. 二次的な変形性股関節症にはなりにくい。
❌ 誤り。日本の変形性股関節症の約80%はDDHや臼蓋形成不全に続発する二次性です。遺残変形があると成人期に高率で変形性股関節症へ進行します。
❌ 誤り。日本の変形性股関節症の約80%はDDHや臼蓋形成不全に続発する二次性です。遺残変形があると成人期に高率で変形性股関節症へ進行します。
【試験対策ポイント】
DDHは女児に多く(男児の約5〜9倍)、左側に多く、骨盤位分娩・冬期出生・家族歴が危険因子です。
- 診断所見:開排制限、大腿皮膚溝の非対称、Allis(Galeazzi)徴候、Ortolani/Barlowテスト、X線でShenton線の途絶・acetabular indexの増大
- 治療の年齢別の流れ:予防的な開排位(コアラ抱っこ)の指導→乳児期はリーメンビューゲル装具→改善しなければ牽引・徒手整復→2歳以降や整復不能例は手術
- 合併症:大腿骨頭壊死(無理な整復・過度の外転で生じる)、遺残亜脱臼、二次性変形性股関節症
📗 PTカコモンの学習教材
この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「整形外科学」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。
▶ この範囲のノートを開く全科目セット 850円・買い切り / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
- 📚18年分・約3,595問をスマホでそのまま演習
- 🎯間違えた問題だけ自動でピックアップして復習
- 📈正答率と苦手な科目をグラフで可視化
登録30秒・ずっと無料
スポンサーリンク(広告)