PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午前 第41問

内部障害理学療法第49回午前

第49回 理学療法士国家試験 午前 第41問(内部障害理学療法)の正答は 5 です。これは「誤っているのはどれか」を問う問題で、正答の5番が誤った記述です。

問題
心疾患に対する運動療法の効果として誤っているのはどれか。
  1. 1. 安静時の心拍数が低下する。
  2. 2. 同一運動負荷時の血圧が低下する。
  3. 3. 同一運動負荷時の心拍数が低下する。
  4. 4. 同一運動負荷時の自覚的強度が低下する。
  5. 5. 最大運動負荷時の心拍数が低下する。

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 最大運動負荷時の心拍数が低下する。

これは「誤っているのはどれか」を問う問題で、正答の5番が誤った記述です。最大心拍数は主に年齢で規定される(およそ220マイナス年齢)指標で、運動療法(有酸素トレーニング)を行っても大きくは変化しません。低下するのは安静時や同一負荷(同じ仕事量)での心拍数です。


【各選択肢の解説】

1. 安静時の心拍数が低下する。
✅ 正しい。持久性トレーニングにより副交感神経優位となり一回拍出量が増えるため、同じ心拍出量をより少ない心拍数で維持できるようになります。
2. 同一運動負荷時の血圧が低下する。
✅ 正しい。末梢血管抵抗の低下と骨格筋の酸素利用効率の改善により、同じ負荷での血圧上昇が抑えられます。二重積(心拍数と収縮期血圧の積)が下がり、狭心症の閾値が上がります。
3. 同一運動負荷時の心拍数が低下する。
✅ 正しい。一回拍出量の増加と末梢での酸素摂取能(動静脈酸素較差)の改善により、同じ仕事量をより低い心拍数でこなせるようになります。
4. 同一運動負荷時の自覚的強度が低下する。
✅ 正しい。同じ負荷でのBorg指数(自覚的運動強度)が下がり、息切れや疲労感が軽減します。これは心臓リハビリテーションの代表的な効果です。
5. 最大運動負荷時の心拍数が低下する。
❌ 誤り。最大心拍数は年齢依存でトレーニングによる変化はごくわずかです。運動療法で改善するのは最大酸素摂取量(最高酸素摂取量)であり、最大心拍数ではありません。

【試験対策ポイント】

心臓リハビリテーションの効果は「同じ負荷でのコストが下がり、天井(最大能力)が上がる」と整理します。

指標運動療法後の変化
安静時心拍数低下
同一負荷時の心拍数・血圧・二重積低下
同一負荷時のBorg指数低下
最大心拍数ほぼ不変
最大酸素摂取量(VO2max)増加
一回拍出量増加
嫌気性代謝閾値(AT)上昇

運動処方の目安はKarvonen法(目標心拍数=安静時心拍数+k×(最大心拍数マイナス安静時心拍数)、心疾患ではk=0.4〜0.6)、自覚強度はBorg指数11〜13(楽である〜ややきつい)です。「最大心拍数が下がる」は毎年のように出る誤りの選択肢なので確実に見抜きましょう。

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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

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